徐々に物流が回復してきたせいか、私たちの購買環境も少しずつ良い方向に向いてきたようです。ガソリンの調達も、今日の状況では2時間待って4千円分と、以前に比べればはるかに良くなりました。とにかくガソリンの供給が通常近くまで戻ることにより、もっと人々が動き出して復興が加速されるのは間違いありません。関係各位のご尽力をお願いするのみです。
ガソリンを補給した後、震災後に初めて近くのイオン(旧ジャスコ)へ。乳製品や精肉、日配食品等はさすがに無かったようですが、米や飲料水なども含めて私たちが大きく困らない状況まで回復しています。そこで目についたのが、綺麗に包装されたチョコレートやクッキーたち。
あ・・そう言えば、3月14日はホワイトデーだったのですね。私たちにとって、今年の3月14日はまさに闇の中。ホワイトデーのことに気が付いた男子はそう多くなかったのではないでしょうか。今年はこの状況に免じて何とかお許しいただくほかなさそうですが、そのせいで大量に売れ残ったチョコレートやクッキー。定価の2~3割とあって、疲労回復のために購入しました。
福島第一原発のお膝元である大熊町より、カミさんの姪家族が仙台に避難しています。震災後すぐに避難指示が発令され、当初は田村市にある姪の夫の実家に避難していたのですが、姪の祖母宅でもあるカミさんの実家に来たらどうかということで、二人の子どもと犬を連れて避難してきたわけです。
避難指示が出されている大熊町などでは、町民全体で同じ場所に避難することを推奨しているようですが、二匹の犬を飼っている姪家族は犬たちを絶対に手放さない決意を固め、家族と犬と共に行動することを選択したようです。そういう姪たちを、私たちも喜んで支援する態勢なのです。
姪家族も、今後は想像を絶する難題に立ち向かわなければならないのでしょう。はたして故郷へ帰られるのか。それまで学業はどうするのか。家や家財道具はどうなるのか、などなど。
もちろん程度の度合いはあれど、膨大な数の被災者を生み出した今回の大震災。様々な被災者の状況に合わせた的確な支援態勢を早期に打ち出すことは実に困難なことですが、たとえ私たち被災者同士でも、出来ることから少しずつ始めようと切実に感じるところであります。
大変ありがたいことに、私たちの勤務先や親戚などから届けられた支援物資の数々も、その役割を終えようとしています。どう考えても在庫過剰になりそうで、そろそろ震災前の状態に戻しても良いだろうと。今、それらを必要としている人たちに、支援の連鎖を実行する時なのかもしれません。