「電子呼び鈴」というのか「電子チャイム」と呼ぶのか、最近はほとんどのファミリーレストランでテーブル上に設置してあるモノですが、いったいいつ頃から導入されるようになったのでしょう。この「電子呼び鈴システム」と「ドリンクバー」は、今やファミレスの２大必須アイテムのようです。
先日、久々にホテルのラウンジでコーヒーをいただく機会があったのですが、ファミレスに慣れた身としては、なぜかとても新鮮に感じたのです。私たちは一度着いた席から立つ必要がありませんし、スッタフは常に客席を注意深く見守っていてくれ、何か用があるときは目配せをするか手を上げればいいのです。しかも、ほとんどのホテルのラウンジはコーヒーのお替りもサービスです。
もちろん、ホテルなどではファミレス以上の対価を支払う必要はあるにしても、これはこれで価格相応のサービスだと納得できるわけですが、昔はファミレスもこうだったと思い出すことがあります。仙台では最後までドリンクバーを導入しなかったロイヤルホストも、結局は導入に至りました。
このご時世ですから、企業側は何とか人件費を抑えようと様々な方策を取り入れるわけで、今やファミレスはセルフサービス化へと突き進む方向にあるような気配です。このままではホールにはスタッフが誰もいなくなり、まるで「半田屋」のようなシステムになるかもしれません。
さすがにそこまではないでしょうが、以前に比べてお店側はサービスの差を売りにする必要は無くなり、逆に私たちはお店で働くお姉さんとの接点が少なくなったことに、少し寂しさを覚えるのです。その昔、可愛いお姉さん目当てに藤沢のデニーズへ通った時代が懐かしくも・・。
さて、今やファミレスで私たちは必ず一度は触らなければならないこの「電子呼び鈴」ですが、意外と汚いままのお店が多いことに気が付きます。人件費を抑えるシステムを導入するのは理解できますが、そのうえにこれでは本末転倒。テーブルや椅子を拭くついでに、この呼び鈴をキレイにするのにおそらく何十秒もかかりません。インフルエンザも流行し始めた今、小さなお子様の利用も多いファミレスだからこそ、衛生面には一層気を配って欲しいと願うのであります。
