私たちにお馴染みのコンビニエンスストア。とりわけ、私のようにクルマで外へ出る仕事を持つ者にとっても、今やコンビニは非常に利用頻度の高いお店の一つとなっています。私たち外回りの人間を「鳥」に例えるなら、コンビニはまるで「止まり木」のような存在で、お昼時はもちろんのこと、夕方も近くなるとコンビニの駐車場は羽を休める鳥たちで埋め尽くされるのです。
さて、コンビニの店頭に必ず設置されているのが「ゴミ箱」ですが、そもそもなぜ設置されるようになったのでしょう。記憶をたどれば、私たちが子供の頃に「買い食い」で利用した駄菓子屋にゴミ箱はあったのでしょうか。おそらく、ゴミ箱代わりの「一斗缶」などが店内に置かれ、私たちはその店で買い食いした際に出たゴミを、その場ですぐ捨てていたのかもしれません。
となると、コンビニのゴミ箱も「当店でお買い上げいただき、この場でお召し上がりいただいた際に出たゴミは、どうぞ当店のゴミ箱へお戻しください」と解釈するのが妥当です。逆に、いったん自宅へ持ち帰ったものに関しては、各自が家庭ゴミとして出すのが当然のルールなのでしょう。
冷静に考えてみると、クルマの中がゴミだらけになることを防げる意味でも、個人的にはコンビニのゴミ箱を非常に有り難く感じています。もちろん、家庭のゴミをわざわざ持ち出してコンビニに捨てるようなことは考えられませんが、正直申し上げて、次のようなケースは頻繁に起こり得ます。例えば、コンビニAで購入したコーヒーの空缶を、隣町のコンビニBで捨ててしまう事。
これが、はたしてアウトなのかセーフなのかは分かりませんが、コンビニのオーナーとしては、他の店で買ったコーヒーの缶は捨てないでくれよ~、というところが本音なのかもしれません。
購入したその場でゴミが出るのか、はたまた家庭に持ち帰った時点でゴミが出るのか、その違いは意外にも大きいのかもしれません。仮に「おたくで買ったモノで出たゴミはおたくに戻しますよ」と私たちが言い始めたら、世の中のスーパーマーケットは膨大なゴミ処理の費用負担を強いられることになってしまいます。「買い食い」という行為によりその場でゴミが出る頻度の高いコンビニ。店頭に置かれたゴミ箱は、その責任を負っているようにも見えます。
などということを、本日の午後にコンビニでゴミを捨てながら、ふっと考えてしまいました。捨てたのは、購入してすぐに車内で食べた「富士宮焼きそばまん」の包み紙とコーヒーの空缶ですから、今回は堂々とセーフと言えるのかもしれませんが、仮に家庭に持ち帰れば有料でゴミを捨てることになるわけですから、コンビニのゴミ箱設置には感謝しなければいけません。