月に1~2度、カミさんに付き合って仙台市内中心部まで買い物へ出掛けます。百貨店で優雅にお買い物、というのはおそらく年に数回で、ほとんどの場合は「薬局」が主な目的地です。
私が小さい頃、薬を取り扱っているお店は「薬店」などと呼んでいましたが、今や「ドラッグストア」が一般的な呼称のようです。しかし、実際に薬売り場の面積はどのお店も広くはありません。
考えてみれば、私たちも市内中心部の「薬局」まで行って「薬」を買ってきた記憶はありません。カミさんが買う物と言えばシャンプーや歯ブラシ、洗剤や柔軟剤、はたまた化粧品など。一方で私もボトルガムや髭剃り、たまにチョコレートなど。まるで日用品の百貨店なのです。
仙台駅前の東五番丁通りから東二番丁通りまでの、旧中央通り、現「クリスロード」を、私は「薬局街道」と呼ぶようになりました。この商店街にはいつの間にか「ドラッグストア」が集結し、連日し烈な安売り販売競争を繰り広げるようになり、特に土日は各店ともすごい賑いです。
本日も日用品の買い物へ。この「薬局街道」は価格競争が激しいので、もしかしたら仙台圏内では日用品が最も安く手に入るエリアなのかもしれませんが、私はクロレッツのボトルガムが497円で買えればそれでよく、他のモノの価格は正直あまりよく分からないのであります。
混雑した店内へ突入するのは苦手なので、カミさんが買い物をしている間に「ドラッグストア」をパトロールしてみたところ、ここクリスロードにはなんと5店。駅前側から「ツルハ」「ダイコク」「ダルマ」「サンドラ」そして「トモズ」です。少し離れた駅前には「マツキヨ」の店舗も。
はたして、各店舗において本業である「薬」の売り上げは何割を占めるのだろうなどと勝手に想像するのですが、そんなことよりも、様々な目的を持ってこうして市内中心部へまた人が集まるようになってきたことは、街が活性化され実に喜ばしいことなのかもしれません。
私たちが学生の頃もこの辺りでよく遊んだのですが、老若男女問わず人が溢れる街は見ていて気持ちがいいものです。ところでこのドラッグストア群。それぞれのお店が入る前は、はたして何のお店だったでしょうか。もはや遠い記憶とともに、昔の想い出も消えてしまいそうです。