仙台市内の温泉と言えば「秋保温泉」と「作並温泉」があまりにも有名で、特に秋保温泉は開湯1500年弱とも言われ、古くから多くの人たちを癒してきたようです。
この歴史の影響かどうかは知りませんが、どちらかと言うと秋保温泉郷としてのお湯の湧出量は決して多いとは言えず、どこの旅館もお湯自体を大切に扱っている印象があります。
大規模な浴槽をふんだんに掛け流しで満たすぐらいの湯量は、おそらくほとんどの温泉地でも困難だと思われますし、数年前に話題となった温泉の衛生問題の観点からも、今や大型旅館では循環濾過方式及び最低限の消毒塩素投入がやむを得ない状況となっているのでしょう。
そのなか、温泉地で最も新鮮なお湯に浸かるには共同浴場!というのがお湯フェチの定石。 そしてここ秋保温泉にも、「佐勘」と「水戸屋」のところの三叉路を南に入ってすぐ右側の場所に共同浴場が目立たなく存在しています。
決して広いとは言えない浴場内に、せいぜい4人が膝を突き合わせて浸かれるくらいの浴槽なのですが、源泉の香りがほのかに感じられる新鮮で掛け流しの熱いお湯は、秋保内の他の旅館ではなかなか味わうことの出来ない浴感。
クルマでの訪問の際には隣接しているお寺の前に5~6台の駐車スペースがあるようですが、なにしろここへ突撃するのに一番重要なものは、「タイミング」だと思われます。タイミングが悪く混んでいたりすると、地元の人たちのスキをうかがってそそくさと行動するはめになりますが、タイミング良く空いていると300円で至福の時を過ごすことが出来るのです。
どちらかと言うとお湯フェチの私は、県内の温泉を半分以上は踏破しているつもりなのですが、南吉成のケーズデンキ仙台西店脇から下りていく「権現森温泉」というところは未経験。実は以前に一度だけ突撃を試みたのですが、士気不足により引き返したという経緯があります。近いうちにテンションを高めたうえで、再突撃を試みたいと思います。