昔ながらのたこ焼き

今日は午後から白石市までひとっ走り。私のところからは、4号線を走るよりも県道仙台村田線を通り蔵王町を経由して向かうルートの方が距離も近いし時間も早いのであります。

そうだ、帰りに立ち寄ってみようと思いついたのが、帰り道の「高野本店」。蔵王町宮の県道沿いにお店を構える製麺会社ですが、昨年あたりから「甘ったれうどん」なるものがネット上で大ブレイクし、一時期はお店のネットショップで売り切れをおこすほどの状況だったようなのです。

これまでも何度かお店の前は通っているのですが、いつも通り過ぎてから気が付くといったことを繰り返し、未だに購入できていない「甘ったれうどん」。はたして今日は買えますでしょうか。

ところが、土曜日のせいか実店舗も大盛況のようで、クルマがいっぱいで停める場所がなさそうです。今日は無理せずに次回までオアズケということで、おとなしく素通りして帰ることに。

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買おうと思っていたものにフラレると、どうもスッキリしません。そこで思い出したのが、中学生当時によく買い食いした「たこ焼き」です。串に刺してある、昔懐かしい「たこ焼き」。

白石から仙台へ戻る途中に通る私の育った町で、当時よく買った「森商店」というお店へ寄ってみたところ、なんとまだ売っていたのです。3個のたこ焼きが串に刺されて1本70円でした。

保温ジャーから取り出された串刺しのたこ焼きを、少し甘めのソースにくぐらせてビニール袋に入れてくれるあたりも昔と変わりません。確か、ここのおばさんも当時とあまり変わってないような。

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自宅まで持ち帰るまでにソースを吸ってしまい、温めなおして手持ちのソースを少し足しましたが、実に懐かしい昔の美味しさです。おそらく何十年ぶりで食べたのですが、味は同じです。

現代の高級たこ焼きのように「外はカリっと中はトロっと」というような出来栄えではありません。中身は微量のタコと紅ショウガのみで、しかもぐだぐだの食感で実に粉モノ然とした「昔ながらのたこ焼き」なのですが、これで育った私にはこの甘いソースも含めてすべてが美味しく思えるのです。

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「甘ったれうどん」を買えなかったおかげで再会できた「昔たこ焼き」。食後には同じ森商店で手に入れた紙巻タバコとパイプタバコで一服つけることにいたしましょう。中学生当時は未成年で買えなかったタバコも、今ではようやく堂々と買える歳になったようです。