楊全の牛バラ肉入りスープソバ

歳を重ねるにつれて「肉類」の摂取量は明らかに少しずつ減ってきており、「魚類」や「野菜」の美味しさが分かるようになってきたのです。とは言っても、たまには肉を食べたくなるものです。

特に「豚バラ」や「牛バラ」といった響きには未だに喉がゴクっと鳴るのですから、まだまだ若い証拠かもしれないとも思うのですが、今年も高かったLDLコレステロール値は無視も出来ません。

さて、たまに伺う中華屋さんで目に留まった一品がありました。「牛バラ肉入りスープソバ」です。

このお店ではほとんどの場合「五目餡かけ焼ソバ」をいただきますので、実は他のメニューを食べたことはあまりなかったのですが、この日ばかりは少し違いました。どうもこの一品が気になり始めたのです。牛バラ肉たちと一緒に、スープの中で泳いでみたい。

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そこまで気になるなら思い切って一度食べてみましょう。はたしてどんなものなのかイメージも湧かなかったのですが、出てきたとたんその美味しそうな面持ちにテンションが上がります。

チンゲン菜や白菜、キクラゲなどと一緒に、あらかじめ十分に煮込まれた牛バラ肉がゴロゴロと、とろ~り餡かけに包まれているのです。これはボリューミーでカロリーも高そうです。

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うんまい!これは美味しいです。程よく歯応えが残されたチンゲン菜と、それとは対照的にとろとろと煮込まれた牛バラ肉。スープダレも基本的には醤油系なのですが、おそらく牛バラの煮汁も加えられているのでしょう、ほのかに八角とオイスターソースの香りも漂います。これでもかと奢られた牛バラ肉の量は実に太っ腹で、最後の一滴まで無言でやっつけてしまいました。

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考えてみれば、最近はラーメン屋さんではなく食堂や中華屋さんで麺類を食べることが多くなっているような気がします。おそらく、最初から麺を食べるつもりではなく入ったお店で、結果的には麺類を頼んでしまっているということなのでしょうが、いっそう肌寒くなるこれからの季節は、最初からラーメン屋さんへ行こうと決めてかかる機会が増えてくるに違いありません。

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今回も私にとってはお馴染みの、若林区荒井にお店を構える「楊全」。横浜中華街やホテルの厨房を経て独立されたという店主。まず外さない、安心感と信頼で選んでしまいます。