テレビで報道されたかどうかは確認していませんが、ネット上のニュースでは多くのサイトが取り上げていた「880円ジーンズ」。イオングループが満を持して登場させた話題の商品です。正式には14日発売となっていたようですが、中山ジャスコでは確か10日前後から売り場に出ており、大量に積み上げられた商品と大きく掲げられた「¥880」のPOPが目立っていました。
それにしても、ジーンズが880円とは・・。背景としてはもちろん他社の攻勢なのでしょう。格安ジーンズでは「ユニクロ」が低価格衣料店「ジーユー」で990円のジーンズを3月に投入したほか、「セブン&アイ」も5月から格安スーパー「ザ・プライス」で980円ジーンズを発売してから来店客数を増やしているのだそうで、いずれも大きな話題となり大々的に報道されました。
この状況下、イオンでは業界最安値を打ち出すことで他社に対抗する考えでしょうが、宮城県には「ジーユー」も「ザ・プライス」も出店していませんので、イオンの独壇場となりそうです。
で、買ってしまいました。この価格なら私でもお小遣いの範囲内で即決できるのです。スタイルは標準的な「レギュラー」と少しゆったりめの「リラックス」が用意してあり、色はレギュラーがご覧の通り昔ながらのインディゴブルーで、リラックスが少し薄めのウォッシュ系です。
さらに、それぞれウエストが9サイズと股下に7サイズが用意され、購入してそのままはくことができる仕様になっていますが、この仕組みは以前からイオンが得意とするところなのでしょう。確かに、裾直しの時間と料金がかからないというのは歓迎すべきことなのかもしれません。
実際に着用した感じは・・いたって普通です。何オンスかの記載はありませんが、価格のわりには極薄でもなく、おそらく11~12オンス前後だろうと思われ、普段着には十分なのでしょう。ただし、綿が85%でポリエステルが15%というのは、何か意図するところがあるのでしょうか。
小学生のころ、生まれて初めて親が買ってくれたジーンズは、いわゆる「ベルボトム」でした。嬉しくて嬉しくて、足を通すたびにニコニコしていたように思いますが、その後高校生あたりに自分で洋服を買うようになってからは、仙台や上野のアメ横にジーンズを探しに行ったものです。
今や昔に比べてジーンズのバリエーションも大幅に増え、なかには4~5万円もするジーンズもあると聞きますが、このご時世、私にはこの「880円ジーンズ」が身分相応かもしれません。