居酒いたし候 おっちょこ

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先週の金曜日、福島から遊びに来ていた姪の娘(女流カメラマン)や義母と一緒に、新寺にある「おっちょこ」へ久々に訪れました。このところ休み無しだという店主、大丈夫でしょうか。

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実はここの店主は、カミさん方の姪の旦那でして、一緒に連れて行った福島からのちびっ子の叔父に当たるわけです。つまりは、私とも遠~い親戚ということになるのであります。

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あえて「引き戸」にこだわったという入り口をくぐると、そこには決して上等とは言えない、そう広くもない空間が広がっているのですが、ところどころに「和」をあしらった店内はどこか懐かしく、肩肘張らずに旨い酒と旨い肴をいただきましょうという雰囲気がかもし出されているのです。

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店主は仙台生まれの仙台育ちで、弱冠27歳の時である2005年の6月にこのお店をオープンさせたのでありますが、その前の数年間をきっちり東京での修行に費やし、また、その後地元の名店での勤務も経ており、食材の目利きや料理の腕はなかなか確かなものがあるようです。

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特に私がいつも感心するのが、「お品書き」です。彼は毎日旬の食材を仕入れているのですが、それに合わせて毎日毎日手書きのお品書きを書いているのです。もちろんすべての料理が毎日入れ替わるわけではありませんが、それにしても一日も休まず毎日これを継続することの難しさを想像するに、相手は若輩ながらもこれには敬服せざるを得ません。

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しかもご覧の通り、彼の自筆は特徴的で実に趣のある「お品書き」風で、これで「フォント」を創って売り出したらどうかと冗談半分本気半分で提言したことがありました。彼がどういう気持ちを込めてこれを毎日書いているかを考えると、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思ってしまいます。

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ひいき目を抜きにしても彼の創り出す料理は非常に美味しく、何を頼んでもハズレません。また、取り揃えている酒類に関しても、お酒好き諸氏を唸らせる逸品ばかりだということです。

あえて繁華街を避けて東口の新寺通りを選んで出店したという「居酒いたし候 おっちょこ」。笑顔の似合う、どちらかというと愛されキャラの店主が切り盛りするお店は早5年目に突入しましたが、有能な片腕も育ち、多くの仲間や友人たち、そしてお客様にも愛されているようです。