数年前から、靴を履くときには必ず靴べらを使うようになりました。それ以前は、使ったり使わなかったり。いや、気が向いた時以外はほとんど使わなかったというべきかもしれません。
あるときにネット上で、靴が傷む最大の原因は靴べらを使わないことだという記事を目にしたのです。書いてあることは、まったくその通りだと感じることばかりでした。つまり、靴を履くときに靴べらを使わない場合は「かかと」の部分をつぶして履いているはずで、その内側から外側にかけて傷み始めるのはもちろん、本来「かかと」を押さえるべき芯もへなへなに崩れて、足をきちんとホールド出来なくなるのだとか。いやはや、まったくおっしゃる通りでございます。
紐靴であれば紐を解いて足を入れればいいのですが、また締め直す手間がかかり、それも少し面倒なのです。結局は無理やり足を突っ込み、つま先でとんとんしてからグニャっと・・。
必ず靴べらを使おう、と心に決めてからは少し習慣を変えました。靴に対して愛情を持つことにしたのです。 定期的に靴を磨き、シューキーパーも使うことにしたのです。もちろん、靴を履くときには意識的に靴べらを使うように、見えるところに置くようにしました。そして・・。
外出用に、携帯できる大きさの靴べらも必要だということに気付いて手に入れたのがコレです。必要最小限の大きさで軽くて低価格なもの、と探したらジャスコの靴売り場で見つかりました。
95ミリ×最大幅40ミリ程度の大きさで、プラスチック素材の軽さも手伝ってスーツのポケットに入れておいてもまったく気になりません。価格も確か400円前後だったように記憶しています。
驚いたことに、靴べらを使うようになってからは本当に靴が傷まないようになったのです。これは自分でも正直なところビックリでした。もちろん、靴磨きに熱心になったことも要因としては多少あるのでしょうが、靴の前と後がシャキっとしているとへこたれたようには見えないのです。
一年半ほど前に購入した靴もまったく衰えは見せず、かかとの底が多少すり減った程度です。ここは交換すれば済むわけですから、結局のところ、この習慣は靴を長持ちさせ、いらぬコストを減らす結果にもつながったわけです。ちなみにスニーカー類にも絶大な効果あり!です。