初夏の瑞鳳殿

仙台城址に立ち寄った際に観光客の皆様の姿を見て、地元に住んでいながら少し恥ずかしく思えてきたことがあったのです。それは、「瑞鳳殿」を訪れたことが無いということでした。もうこの際に行ってしまおうと、仙台城址を出てすぐに霊屋下へクルマを走らせたのです。

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仙台城址とは違って無料の駐車場が用意され、そこからは徒歩で登るのですが、すぐのところにお寺があります。「正宗山瑞鳳寺」という、瑞鳳殿建立の際に菩提寺として2代目藩主である伊達忠宗公により建立されたお寺だそうです。

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瑞鳳寺から、えっちらおっちら石段を登っていきますと、いよいよ瑞鳳殿が現れてきます。ここで観覧料金として550円を支払い、いよいよ中へ入っていくことになるわけです。

左手にある資料館を一通り見学してから、いよいよ生まれて初めて瑞鳳殿を拝見します。ここに伊達政宗公が眠っておられるのですから、素晴らしい体験としか言い様がありません。

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今回初めて訪れてみて分かったことがいくつもありました。この場所は、「瑞鳳殿」の地としてあまりにも有名ですが、本来は「伊達家墓所」と呼ぶのが正解なのかもしれません。

と言うのも、経ヶ峯と呼ばれるこの地には、藩祖政宗公の霊屋である「瑞鳳殿」をはじめ、二代忠宗公の霊屋である「感仙殿」、三代綱宗公の霊屋である「善応殿」、妙雲界廟、御子様御廟などなど、伊達家祖先の霊屋がいくつもおかれているわけです。

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政宗公は、生前からこの地に眠ることを自ら決めておられそうです。 鳥がさえずるここ経ヶ峯は、今や一番町からクルマで10分とは決して思えない「森」、いや「杜」。

灯台もと暗しと言いますか、まだまだ地元でも知らないことだらけなんだと赤面の至りで経ヶ峯を後にしました。いずれ時間を作って「るーぷる仙台」に乗って巡ってみようと思います。