上が「ソーキそば」で、下が「宮古そば」ですが、総称して「そば」と呼ぶのが一般的なようです。
沖縄で「そば」と言えば沖縄そばのことを指すわけですが、ご存知の通り小麦粉100%で作られている、うどんより少し細い麺を使う伝統的な沖縄料理のひとつです。蕎麦粉が含まれていないのに「そば」とは紛らわしいようですが、少し調べてみたところ、30年以上も前に沖縄県公正取引室が全国生めん類公正取引規約の「そばの名称は、蕎麦粉が30%以上混入されていること」を根拠に、この名称に対してもクレームをつけたのだそう。しかし、その後に沖縄生麺協同組合等の交渉により、伝統的な呼び名の特殊名称であるなどとして使用が許可されたとのこと。そう言えば、ラーメンのことを「支那そば」とも言いますね。
「ソーキ」とは豚の骨付きあばら肉で、沖縄そばとしては一般的ですが、「宮古そば」は宮古島独自のものです。お店によって多少の違いがあるようですが、こちらのお店では麺の下に大きい何枚かの豚肉とかまぼこが隠されていました。 この組み合わせは定番だそうです。
出汁もお店によって工夫が見られ、ここはニンニク風味の豚骨ベース。トッピングされた紅生姜が南方の麺らしいところでしょうか。お好みで出汁に加えるカレー粉もテーブルに用意されており、試してみたところ確かに一味深みが増します。なかなかボリュームもあったのですが、ペロっと美味しくいただきました。食後に黒糖アイスを出されたのにはビックリ!ちなみに、ソーキそばが700円で宮古そばは500円。どちらもアイスキャンディ込み価格。
▼宮古島では有名店だという「丸吉食堂」
▼ざわわ ざわわ サトウキビ畑
▼民家の門柱に構えるシーサー