オハイオ・プレイヤーズ

オハイオ・プレイヤーズ。1970年代を代表するアメリカのソウル・ファンク・バンドで、私が彼らの音楽にハマった詳細は憶えていなのですが、おそらくは兄が家に持ち込んだ1枚のEPレコードがきっかけだったような気がします。東京に住んでいた当時の兄はディスコ通いに熱心だったらしく、実家へ帰省するたびにアタッシュケース満杯のEPレコードを持参するのです。

そしてそれらを次々とターンテーブルに乗せ、ステレオから大音量で流れるディスコミュージックに合わせてカラダをくねくねとさせながら踊る兄の姿を見て、なぜか赤面してしまう私。私も踊りたいとは思いませんでしたが、ステレオから流れる楽曲類は実に衝撃的なものでした。

「愛のローラーコースター」という楽曲が初めて聴いた彼らのEPレコード。踊るためのディスコ用楽曲というよりも、私にとっては本格的な黒人音楽に聴こえた彼らのサウンド。こうして兄の影響でブッラクミュージックへと傾倒していったわけで、その後に彼らのLPも揃えることになったのです。

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彼らのLPレコードは、いつもセクシーなジャケットが施されていたことでも知られています。別にそれが楽しみで購入していたわけではなく、純粋に70年代ソウル・ファンク・バンドの一つとして彼らの音楽が好きだったのです。しかし、80年代になると彼らの出番が徐々に減っていくのは何もオハイオ・プレイヤーズに限ったことではありません。時代の流れなのでしょう。

ところで、彼らのLPレコードのなかに、今で言えば「カバーアルバム」のような1枚があります。ちょうど上の白いジャケットが施された「Tenderness」という1981年の作品。R&Bが好きな方の中ではオーティス・レディングが歌うことでも有名な楽曲である「Try A Little Tenderness」。直訳すると「小さな優しさを試してみて」でしょうか。やはり、なかなかの名曲だと思います。

様々な場面で遭遇する「小さな優しさを試す時」。この楽曲を思い出してみることにします。