ペンタックス Optio RZ18

先日にKスタへ持ち出したデジタルカメラの新入り君は、昨年の10月に発売されたペンタックスの「Optio RZ18」という機種。発売当初は2万円台だったようですが、その後にあれよあれよという間に価格は下がり、先月あたりから1万円前後になったのを機に注目していました。

ペンタックスのコンデジは、以前に手に入れた「Optio P80」という機種に続いて2台目です。「P80」はその小さくて軽いスタイルのわりには性能も良く、強力な手ブレ補正も武器に出番も増えていたのですが、いかんせん室内での撮影にはめっぽう弱いという弱点がありました。

もちろんCCD機ということもあってか、光量の足りないところでは苦戦し、しかも照明下でのオートホワイトバランスがどうにもこうにも・・ということで昨年の初めに売却整理をしたという経緯がありました。しかしまたペンタックス。今度は「光学18倍ズーム」が魅力だったのです。

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箱を開けて最初に手にした時に驚いたのが、その安っぽさ。もちろん価格も安いので相応とも言えるわけですが、この質感に発売当初の2万円を払うのは悲しくなるところです。爪で叩くとパコンパコンと軽い音が響くプラスティック製のボディは、まるで一昔前のフランス車のインパネとどっこいどっこい。しかし、このチープさは決して嫌いではなく、気兼ねなく使えそうです。

それにしても、ここまで潔くプラスティック然としたデジカメは初めてですが、そのせいかとても軽く仕上がっています。近年では液晶テレビやレコーダーなどの家電製品も昔に比べればプラスティックが驚くほど多用されています。ある意味、プラスティックの成形技術や強度などの性能が格段に進歩しているのかもしれません。早々に先輩デジカメとなってしまったカシオの「ZR-100」の方がほんの少しだけ小さいのですが、1万5千円のわりにはちょっと高級感があります。

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さて、外見がどうであれ、中身がしっかりしていればまったく問題はありません。ということでいろいろと試してみたのが下の画像。結論から言えば、日中に太陽光で使うぶんには十分な性能です。

特にこのコンパクトさで光学18倍というのは実に便利なシーンも多く、これまでは望遠レンズと一眼レフを持ち込んでいた画角が、ポケットから取り出したコレで撮れるわけです。

しかも、ウワサ通りの強力な手ブレ補正が効果を発揮し、望遠撮影時の画面はゆらゆら揺れていても、保存された画像は見事に止められているようです。しかし、オートホワイトバランスのクセは以前のまま。担々麺の画像は室内での照明下で撮ったものですが、実際の色味に比べて黄色っぽく写ってしまいます。CCD機ということもあり、高感度も難有りのようです。

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ここ近年、1万5千円以下のデジカメを使い倒すことに面白さを感じているわけですが、現時点でどれか1台を持ち出すとなれば、カシオの「ZR-100」ということになりそうです。

裏面照射型の高速CMOSがもたらす多才な撮影機能や、室内でも大きく崩れないオートホワイトバランス、そしてISO800までは何とか使えそうな画質。しかし、ペンタックスの「RZ18」も、強力な手ブレ補正に頼って積極的に低感度を使うことができれば、出番はもっと増えるのでしょう。仮にこの2台を持ち出すとしても、一眼レフと2本のレンズよりははるかに小さくて軽量です。

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まだ仲間に加わってから数日しか経っていないペンタックス「RZ18」。つくづく、カメラ遊びはゴルフと似ているなぁと思うわけです。そう簡単にナイスショットが出ないからこそ面白い。

その道具のクセを理解しながら自分の腕を磨いても、なかなかナイスショットは出てこないのです。これが百発百中でナイスショットが量産されれば、おそらく面白くなくなるのかもしれません。