金作カッポレ

久々に昔のレコードを聴いてみました。しかも全曲を一気に。1978年に、ヤマハ主催のイースト・ウエストで最優秀グランプリを受賞した「ウシャコダ」というバンドです。彼らを初めて聴いたのは、1979年に出された「土一揆」というライブアルバム。確か当時に組んでいたバンドメンバーの誰かが買ってきたものだったはずです。私たちは一瞬で魅力にハマり、彼らの音をコピーしました。

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その後、80年に発売されたセカンドアルバムの「パワフル・サラダ」と、82年のサードアルバムである「ソウル・トゥー・ユー」は私も手に入れ、今でも大切に持っています。レコードを聴くだけで心が踊った彼らの音楽ですが、実は東北福祉大学の学園祭なども含め、この仙台でも何度かライブを演られていました。生で初めて観た時の興奮は今でも忘れられません。かっちょ良くて楽しい!

笑いが絶えないそのステージは、まるでコミックバンドの様相だったわけですが、その一方でソウルやR&B、そしてブルースやレゲエなど、様々な黒人音楽の要素を盛り込んだ本気の演奏もたまには繰り出すのです。そのギャップが何ともかっちょ良くて楽しい。ますます深みにハマったのでした。

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千葉県松戸市出身だったウシャコダ。どちらかと言えば、彼らはそのことをアピールしていたように思いますが、このアルバムに収められている一曲を久々に聴いて、思わず頬が緩んでしまいました。「千葉県良いとこ一度はおいでよ」と歌い始めるその曲名は「金作カッポレ」というコミカルな曲。

その当時、ご当地ソングとも言えるこの曲が、はたして千葉県内でどの程度の威力があったのかは知る由もありませんが、30年以上も経った今でも十分に通用しそうな気配で、他人事ながら是非とも森田健作知事に聴いていただきたいと思うわけです。

その一方で、我が宮城県に目を移すと、1976年の「ああ宮城県」、そして1978年の「青葉城恋唄」の後、ご当地ソングがなかなか現れない状況です。来月から始まる「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」には間に合いそうもありませんが、一度聴いたら忘れない、そして誰もが口ずさんでしまうような宮城のご当地ソングが欲しいところです。