早くも10月に入りました。ちまたでは衣替えの時期だそうで、しばらく続いたクールビズの期間も終了し、街では久しぶりのネクタイ姿や上着姿が見られるようになりました。とは言え、今日の仙台は最高気温が25℃。ネクタイをするにはチト暑いかも状態。もう少しだけ様子をみたいところです。
さて、タイトルの「ショパンと平禄寿司」。まったく意味不明です。どうせなら、「ショパンと食パン」、あるいは「バッハとばっぱ」、はたまた「ベートーベンと弁当弁」といった冴えわたるオヤジギャグを繰り出したいところですが、今回の話には「ショパンと平禄寿司」がふさわしいのです。
9月も最終日となった昨夜、柄にもなくピアノリサイタルを聴きに行ってまいりました。正直なところ、最初は気乗りしなかったのですが、ピアノの調律を手掛ける兄からの強い勧めもあり、とりあえず行ってみることにしたわけです。ところがどっこい。聴けば聴いたで、やはり良いものは良いと。
会場となったのは「宮城野区文化センター」。昨年の秋に宮城野区役所の南側に出来たとてもきれいな施設で、その中のホールがこれまた実に音響の良い空間なのです。キャパは300人台と決して大きくはないホールのようですが、今回のようなピアノリサイタルなどにはちょうど良い感じ。素晴らしいピアニストと素晴らしい音響のホールに、腕の良い調律師が相まって、至福の演奏会でした。
3曲のアンコールもすべて終了したのは21時。隣接する駐車場からクルマを出したとたん、さて小腹が減りました。ということで向かった先は、実に久しぶりの平禄寿司。まさに、ちょっと小腹を満たすにはうってつけです。このところ、均一価格の回転寿司ばかりだったせいか、皿によって、つまりネタによって価格が違うというのはまっとうな気もします。考えてみれば、平禄寿司は私たちが慣れ親しんだ仙台の味。ネタは女川や三陸のものも多く、仙台平禄と名乗るだけのことはありそうです。
さて、ピアノリサイタルで聴かせていただいた最後のアンコール曲。1分もかからない短い曲でしたが、誰しもが耳にしたことのある有名な楽曲。しかし、意外にも生で聴いたのは初めてでした。
フレデリック・ショパンの「前奏曲(プレリュード) 作品28 第7番 イ長調」。正直なところ、お恥ずかしながら、それを知ったのは帰宅してからのことです。おそらく、ピアノリサイタルに足を運ぶような方々は皆さんがご存知だったに違いなく、「太田胃散」の曲だと思っていたのは会場内で私ただ一人だったのでしょう。この後に、平禄で寿司を頬張りながらも、なぜかこの曲が頭から離れずに耳の中で鳴り続けましたが、残念ながら食後に服用する太田胃散は持ち合わせていませんでした。