ニャンコ男爵からニャンコ伯爵へ

我が家で最も地位の高いお方であるニャンコ男爵。先月にめでたく17歳を迎えられ、このたび男爵から伯爵へと爵位を上げられたのであります。まったくもって、おめでとうございます。

ようやく今こそこうして涼しいお顔でおられますが、今年の夏の猛暑は大変でした。自分たちのこと以上にニャンコ伯爵のことが心配で、窓を開けていても吹く風が熱いという状況でしたので、エアコンのタイマーをうまく利用しながら留守番していただくといった作戦などで四苦八苦。

おそらく伯爵ご自身も体温調節には苦労されたことでしょう。例年と比べて最も目立ったのが、一日で飲まれる水の量でした。用意した水が日中だけでスッカラカンという日も珍しくなく、まるでテレビで毎日のように報道された熱中症予防対策を自ら実践しておられたようです。

もちろんその影響なのでしょう、トイレの回数と量もハンパではなく、私たちはその後処理に追われる毎日を過ごしたわけですが、一緒に猛暑を乗り切れたことは、彼にも感謝すべきです。

この世に生まれてわずか３ヶ月で親元を離れ、私たちと生活をし始めてから約17年。これまで大きな病気もせず、猛暑にも耐えうる丈夫なカラダに生んでくれた、どこかにいるであろう伯爵の両親には感謝の念を捧げるべきでしょう。そんな彼は私たちのことを親だと思っているのでしょうか、それとも友達なのか。いやいや、やはり召使いでしょう。それで十分結構です。