ニャンコ男爵の専属美容師

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本日もまずまずご機嫌でいらっしゃる男爵なのですが、ここ何年も美容室へ行っていません。実はずっとお世話になっていた行きつけのところが4~5年前にお店を閉め、それ以来男爵を受け入れてくださる美容室がなかなか見つからないのであります。理由は老猫だからです。

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犬は受け入れますが猫はチョッと・・という美容室もあり、もともと猫のトリミングをやってくださるところが少ないうえに、やっと見つけても男爵の年齢を聞くと皆さんが尻込みしてしまいます。

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以前マルチーズを飼っていたカミさんの実家に数年住んでいたこともあり、犬も猫もある程度は接し方を心得ているつもりなのですが、顔で表情を感じ取れるのは犬の方かもしれません。

特に、飼い主以外でも何となく感情をつかめるのはどちらかと言えば犬で、猫は飼ったことのない人にはもちろん、他人には何を考えているか分からない、というのが少し厄介なところです。

こうなると、たとえトリミングと言えども初対面の美容師さんが性格のつかめない年老いた猫を相手にするというのは、多少なりとも健康面での危険性が出てくる可能性があり、その場合の責任は持てないということなのでしょう。現にマルチーズは高齢までトリミングが可能でした。

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そんなこんなで、現在の男爵の専属美容師は私であります。人間、必要に迫られると何とか頑張るようになるもので、今や男爵の爪切りなどはお手の物です。しかし、カットは未だになかなか難しく、隙を見てハサミで毛を揃えるのですが、タイミングは男爵の機嫌次第なのです。

特にお腹周りの毛は放って置くと毛玉になりやすく、比較的マメにチェックしないといけないのですが、男爵が横になっている間にご機嫌をとりながらカットするのは至難の業なのであります。

飼い主だからこそ彼が怒り出すギリギリの加減が分かるのかもしれませんが、今のところは男爵からクビを言い渡されず、おかかえ美容師を続けています。おそらく、これからもずっと・・。