郷愁の中華そば 白石市 龍亭

私としては思い出せないほどの遠い過去。同級生の友人が言うには絶対に食べているはずだとのことですが、どうもはっきりとした記憶がありません。むしろ、ここよりは白石駅前のアーケードにあった「すり鉢亭」の狭い階段や、真ん中にひき肉が盛られた味噌ラーメンは思い出すわけです。いやいや、間違いなく一緒に行ってるってば。確かにね。この場所なら食べていないはずがありません。

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先日に益岡公園で桜を楽しんだ後に、実に美味しそうなだんごや足軽まんじゅうを我慢してまで向かった先はここ。白石城や市役所からもほど近く。旧白石市民会館の南側にお店を構える「龍亭」。

白石では花見に次ぐ第二の目的でもありました。まだやってんの?一昨年あたりにこの龍亭の話題になり、白石に実家のある友人にそう聞いたところ、やってやってる。スゴいね~。食べたいなぁ。

それ以来、ずっと「龍亭」へ突入するチャンスを伺っていたわけですが、ついでの機会はなかなか訪れず。そこで今回はきっちり狙いを定めて決意を強くしていたということです。 龍で中華そばを食らおうではないか。願いは通じました。おそらく、三十数年ぶりで対面する、郷愁の中華そばです。

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ここの中華そばを高校時代に食べていたとすれば、それは抜群に美味しいと感じていたでしょう。

なぜならば、今でも十分に美味しいと思うからです。おそらく鶏ガラと煮干しでとったスープは優しくもコクがあり、これぞ中華そばといった風味をかもしだしています。具に選ばれているのはメンマと海苔。そして、チャーシューは現代風のトロトロ豚バラ肉ではなく、昔ながらのモモ肉チャーシュー。しかし、スープを吸ったこのチャーシューの味と歯応えがたまりません。う・・旨いわこれ。

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郷愁云々といったひいき目を差し引いたとしても、この中華そばが五百円と言われれば、十分に納得できる価値なのであります。友人が小学生の頃からあったという「龍亭」。そこから推定しても優に創業四十年以上は経っていると思われ、実際に店内外はもはや歴史民俗資料館といった様相です。

周辺の様子は変わりましたが、益岡公園と旧市民会館と龍亭は今もなお。ありがたき一杯でした。