先週末あたりから、仙台では「暑いですね~」という言葉が聞かれなくなりました。さほど暑くはないからです。未だに梅雨が明けていないせいか連日のように曇りや雨模様で、最高気温も25℃前後でちょうど良いあんばい。夏の青空と太陽も恋しいわけですが、あの暑さを想像すると今の状況も決して悪くないと思うのです。しかし、仙台の梅雨明けもそろそろ秒読み段階なのかもしれません。
ちょうど先週の木曜日のこと。神奈川に住むお馴染みの友人が、仙台へ立ち寄りついでに我が家に泊まっていってくれました。無料宿泊所「あっぺとっぺ旅館」というわけです。来る前の連絡によると、初日の夜はタイ料理でも食べに行きましょうとのリクエスト。なぬぅ?タイ料理ですとぉ?
望むところであります。なんたって、こちとら「いなばのタイカレー」の缶詰のおかげで、ふつふつとタイカレーのムーブメントが沸き起こっているわけで、この期に及んでタイごはんのお誘いとは何というタイミング。さっそくどこへ行こうかとプランを練りますが、やはりあのお店になりました。
平日だから予約は必要ないだろうと訪れたのは、青葉区木町通2丁目の「サバイサバイ」。以前も同じ顔ぶれでタイ料理を楽しんだことがある、客人の彼もお気に入りのお店です。個人的にはランチでも何度か訪れているわけですが、夜は夜でランチメニュー以外の一品料理も楽しむことができます。
さて、タイ料理にめっぽう詳しい彼にオーダーをお任せしつつ、私もメニューの写真を参考にしながら何品かを指定。乾杯の後に次々と運ばれる料理に箸をすすめますが、やっぱり美味しい。「いなばのタイカレー」も美味しくて驚きましたが、タイ人のシェフが厨房で繰り出す出来たてのタイ料理は、また格別の美味しさなのです。この甘みと酸味と辛みと香り。タイごはんは好みに合いそう。
どれかベストの一品を選べと言われたら実に悩ましいほど、どれもこれも美味しかったわけですが、「エビとパイナップルのカレー」と「鶏肉入りラーメン」は万人受けの風味として太鼓判を押しておきたいところです。いなばの缶詰で興味を引いた「こぶみかんの葉」の素揚げも実に新鮮でした。
見る限りすべてのスタッフがタイ人で構成される「サバイサバイ」。もちろん日本語は通じますが、ややもすればタイ国内の日本人観光客が多いレストランで食べている雰囲気さえ感じられます。考えてみれば仙台においては実に貴重なタイ料理店と言えそうで、今後も繁盛を願いたいものです。