麺や 文左

昨日に出掛けた登米市への花見ドライブ。黄金週間に入ってから初めての休日ということもあり、少し遅めの出発とさせていただきました。それはもちろん、朝寝坊をしたいからです。

私たち2人だけであれば、適当な時間に出掛けて適当な場所で昼食を取れば良いのですが、今回は敬老会チームをお連れしてのドライブなのでそうもいきません。要プランニングです。

みなみかた千本桜を見ることは決めていたのですが、問題は昼食です。さすがに現地に着いてからアドリブで、というわけにもいかず、前々日からいろいろと調べてみたところ、実に興味深い食事処が見つかりました。それが「麺や 文左」。念の為に、13時で席の予約を。

カミさんの実家を11時半に出発し、宮城ICから築館ICまでひとっ走り。そのまま休憩無しで目的の食事処へ。まずは花より腹ごしらえです。住所は「登米市南方町雷35」とありますが、もちろん分かりませんのでナビに案内させたところ、カミさんのクルマに備わるナビには該当住所が存在しません。そこで登場するはスマホのグーグルナビ。実に頼りになります。

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13時ちょうどにすべり込みセーフ。広い敷地内に平屋建ての一軒家で営業しているらしい「麺や 文左」は、とても立派な門構えで私たちを迎えてくれます。こういった演出は好みで、少なくとも期待感をふくらませてくれるのに一役買っています。綺麗な玄関で靴を脱ぎ、6人掛けの大きな楕円形のテーブルに案内されました。今すぐにでも会議を始められそうです。

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私たちが通された部屋の隣りは暖炉を備えるウェイティングルームでしょうか。反対側の奥にも、カウンターテーブルや数台の4人掛けテーブル、そしてグランドピアノが。また玄関より入って右手には和室も何室か用意されているようで、全体的な雰囲気は実に素敵なのです。

メニューをひと通り眺めてみると、「麺や」というだけあってうどんが中心のようですが、釜飯や地鶏なども用意される献立はとても種類が豊富です。一言で言えば、うどんやはっと(すいとん)を軸とした創作和食料理となるのでしょう。これは実に美味しそうで楽しみです。

結局は、店長が強くすすめてくださった「ゴールデンウィーク特別ランチ」を私以外の4名様がオーダー。ドリンク付きで2千円とのことですが、ドライバーである私にはまったくの遠慮もなく、さっそく生ビールや梅酒で乾杯が始まるといった、ご機嫌なランチタイムのスタートです。

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全員が白いシャツに黒のロングエプロンといったスタイルの給仕スタッフが、出来上がった料理を次々とテーブルに運んでくれます。大衆食堂 半田屋に慣れている私としては、自分で料理を取りにいかずに済む食事処はなんて素敵なのでしょう。などと考えながらカミさんの元へ運ばれた「GW特別ランチ」を少しずつ味見。美味しい!器も配慮が施されています。

4人が同じものを頼めば、必ずおすそ分けが回ってくるだろうと読んだ私は、「手のべうどんとかき揚げ天ぷら 季節の山菜と野菜」という、オーダー時に息が切れそうな名前の献立を注文。スタッフのお姉さんオススメによる冷たい平麺を選びましたが、これも実に美味しい一品です。

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もちろんコシのあるうどんも美味しいのですが、つけ汁や別に用意された天ぷら用の出汁が好みの味付けなのです。そして、かき揚げや天ぷらも揚げ立てのさっくさく。また案の定、敬老チームの一人から回ってきた温かい「筍うどん」も、しゃきしゃきつるつるの味わいでした。

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個人店ではないだろうとの推測はできましたが、どうやら地元で明治18年に麺茶屋から創業した製麺会社で運営しているらしい「麺や 文左」。値段は大衆食堂並みとはいきませんが、この佇まいとサービス、丁寧に調理された創作料理を味わえば決して高くはないのでしょう。

我が家のニャンコ先生の故郷でもある登米市に、またひとつ新たなスポットを見つけました。

以前から訪れたいと思っていて未だに実現できていない「旧登米高等尋常小学校」。国の重要文化財に指定されており、明治の学校建築の特色がでている歴史的建造物。次回はそこを見学しながら「麺や 文左」で昼食、という登米市周遊プランニングが成り立ちそうです。