「100人乗っても大丈夫」なのはイナバの物置ですが、その昔に「象が踏んでも壊れない筆箱」という逸品がありました。その表現によるインパクトと、実際に象が筆箱を踏むテレビCMで、誰もが欲しがる大人気商品になったのを憶えています。クラスの中でその筆箱を持つことは皆んなの目を集めるヒーロー。残念ながら、なぜか私は親に買ってもらえませんでした。
そして「象が踏んでも壊れない筆箱」を買ってもらえなかった腹いせということではありませんが、筆箱のようなデジタルおもちゃに手を出してしまいました。いわゆる「MP3プレーヤー」です。
インターネットのショッピングサイトでは、様々な商品をオススメされることがあります。コレを買った人はこんなモノも買ってるよん ♪だとか、それを探しているアナタにはこんなモノもいかがでっか?などなど。まったく余計なお世話なのでありますが、まれにツボに入ることもあります。
この「MP3プレーヤー&スピーカー」も、昨年の初冬から気になっていた製品でした。なにせ、購入された皆さんの評判が良すぎるのです。もちろんインターネット上の評判は慎重に判断する必要がありますが、この製品に関しては50以上のユーザーが概ね良好であると言っています。評判のサンプル数としては十分過ぎる値ですが、はたして私が使う機会はあるのでしょうか。
開梱して驚いたのが、予想以上の小ささ。写真に写っている黒いペンはもちろん付属品ではありませんが、ちょうど筆箱サイズです。コレでホントに大丈夫なのでしょうか。ホントに象が踏んでも壊れないのでしょうか。あ・・コレは違う。象に踏ませるために買ったわけではない。
WiseTech社というところで出している「Divoom」というブランドの「iTour-Boom」という製品。大きな特徴は、充電式のバッテリーを搭載している点と、とにかくこの小ささで意外によく鳴るというところでしょう。まったく評判通りで実に驚きました。付属のミニケーブルで繋げばスマホやノートPCのポータブルスピーカーとしても利用できるようですが、やはりこれはMP3の楽曲を詰め込んだSDカードを挿し込んで聴くのが吉です。完全なるコードレスになるからです。
機能は最小限。裏側にオンとオフのスイッチがあり、上部にはボリュームや頭出しなど5つのボタンだけ。音質を変えることも出来ませんし、もちろん曲名が表示されるディスプレイもありません。しかしコレで十分とも言えます。昔のラジカセも、曲名は表示されませんでした。
本家の直販サイトでは2,980円のようでしたが、例によってアマゾンではなぜか2,091円也。これが5~6千円ということであればおそらく購入しなかったでしょうが、約2千円というところがキモでした。デジタルおもちゃどころか、間違いなく価格以上の満足感は得られそうです。
唯一面倒そうなのが、USBケーブルでの充電。私はたまたま旧スマホ(Xperia acro)に付属していたACアダプターがあったので、コンセントからそのまま充電できました。家の中ではなかなかボリュームを上げられないほどの意外なパワーと良好な音質で、あちこちへ持ち運びできるのも便利そう。ペンが入らない筆箱ですが、スピーカーとしては象もビックリの音量です。