感服うな丼の巻

今年は稚魚の不漁から「うなぎ」の価格が例年になく高騰し、もはや私のような足軽が口に出来る食べ物ではなくなったとのことで、結局は今年になって一度も「うなぎ」を食べることなく年末を迎えてしまったところ、ひょんなことから「うな丼」に有りつけて感服してしまいましたの巻。

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今日は久しぶりに友人と昼食の約束がありました。さて、どこにします?う~ん・・今日はファミレスと言うよりも、何となくご飯と味噌汁、そしておしんこ、そんな感じがイイですかねぇ・・と友人。なるほどなるほど。御意。で?どちらに?う~ん・・久々に「まるさんかく」は?

おぉ!いいじゃありませんか!間違いなく望みが叶えられましょう。ということで向かった稲荷小路の「まるさんかくしかく」。私もそうですが、友人も久しぶりだと言います。そこで思い出したのが「うな丼」。確か昨年あたりにランチの「うな丼」を食べたわけですが、価格は驚きの900円。いくらなんでも今年は値上げしてるでしょう。いったいナンボになってんだかね。

店頭に設置されたランチの献立を見ると、今日の日替わりは「豚のしょうが焼き」。これもイイけれど、ちなみに「うな丼」は?んん?900円?ウソでしょ?これ、値上げしてないの?はは~ん・・さては、うなぎの大きさが一口大か二口大になったな。店内で聞いてみましょう。

いつものお兄さんがお茶を持ってきてくださいました。「うな丼」って、今年も900円だったんですか?ええ、そうですよ。うなぎが小さくなったとか?いえいえ、そんなことはありませんし、ここ3年ぐらいは同じ値段ですよ。もちろん国産ではありませんけどね。お兄さんは気負うことなく笑顔で正直に答えます。マジで?今年は出たでしょ~?ええ、けっこう人気でした。

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そりゃそうでしょう。780円の日替わりランチに、あと120円を何とか床から拾ってでも足せば「うな丼」に有りつけるわけです。しかも、卵焼きに茶碗蒸し、小鉢やおしんこ、大根おろしと漬け物のワゴンサービス、さらに食後のコーヒーまで付いて900円は大バーゲン価格です。

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目の前に運ばれた「うな丼」は、確かにお兄さんのおっしゃる通り大きさもこれまでと変わらないように見えます。そして、輸入モノとは言えふっくらと柔らかく、箸でほぐれる焼き具合。よくも頑張って今年もこの価格を維持してくださいました。そう思いながら箸を動かすのでした。

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なぜもっと早くここを思い出さなかったのでしょう。「あなご」で済ませた今年の土用丑の日。年末も押し迫ってひょんなことから口にすることができた、おそらく今年の最初で最後の「うな丼」。専門店の味とは違うのかもしれませんが、私にはこれで十分に満足。感服しました。