ゆづくしSalon 一の坊 翌朝編

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従来の温泉旅館であれば、来館者に1円でも多く使わせようと頭をひねっていたはずです。しかし、ここ「作並温泉 一の坊」は、どうやらそうではなさそうだということを理解するのに多くの時間を必要としませんでした。夕食時のアルコールは大衆居酒屋価格、館内に設置された飲料の自動販売機は街ナカ価格。部屋の小さな冷蔵庫は空で、冷蔵専用機なのです。ここへ来る時に限っては、わざわざコンビニでビールを仕入れて持ち込む必要はないのです。

1階のサロンにおいても同様。生ビール以外にお金を用意することはなく、好きなものを好きなように勝手に飲みながらくつろいでいても、さっさと引き上げてくれといった雰囲気は皆無です。それぞれがそれぞれのスタイルで自由な時間を過ごしている様子を、スタッフの皆さんが遠くから私たちへの信頼感を持って見守ってくれている。そんな雰囲気さえ感じられます。

決まった宿泊料金以上の売上げがあまり見込めないとするとどうするか。目の前にいるお客様に対して、また来たくなるようなサービスを提供することに注力するのでしょう。確かに、リピーター無くしてどんな商売も成り立ちません。現に、今回はメンバーの1人が早くもリピーターとなっています。彼女のおかげで私たちは新しい作並温泉での過ごし方を経験できました。

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肝心の温泉も、実に心地良いものでした。特に広瀬川源流露天風呂は圧巻。作並は岩松旅館の「天然岩風呂」も素晴らしかったと記憶していますが、それに勝るとも劣らない露天風呂。湯舟から約3メートル下に流れる澄みきった広瀬川に、ヤマメの泳ぐ姿が見えるのです。

残念ながら全てのお風呂には「撮影禁止」の張り紙があり、その様子を画像でお伝えできないのが心苦しい限りですが、正直なところこれほど極上の露天風呂だとは思いませんでした。

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チェックインは15時でチェックアウトは11時。この朝の1時間は実にありがたい配慮で、20時間の滞在を約束されるわけですが、もし私が次に伺うとしたら、昼過ぎから1階のサロンでコーヒーをいただきながら読書でもするのでしょう。ひょんなことから地元での新たな発見となった「作並温泉 一の坊」。秋保や作並といった近場でも、極上スポットは意外に多そうです。