石垣島滞在の2日目。比嘉豆腐店で日本一優しいゆし豆腐の朝ご飯を食べた後に向かった先は、なんと石垣港でした。え?どっかの島へ渡るの?現地での主な行動をすべて弟まかせにしている私たちは予定を事前に知らされてはおらず、さながらミステリーツアーの様相を呈しています。
ふふふ・・。弟がニンマリと笑って言いました。竹富島に行きましょう。な、なーぬー?竹富島!もちろん耳にしたことがあり、是非とも訪れてみたかったところであります。竹富島!それを聞いたとたん、一気にテンションが高くなる私。まるで童心に返ったようなワクワク感があふれるのでした。
とても立派な石垣港。石垣島の人口は約4万9千人と、伊良部島を除いた宮古島の人口とほぼ同等のようですが、何となく活気が感じられるのは、この石垣港の存在が大きいのかもしれません。
実際に石垣市は八重山諸島の中心となっている市だそうで、離島への起点ともなっているのがこの石垣港だとのこと。観光客のみならず、産業面においても宮古島に比べて人の往来は多いようです。
石垣港から竹富島までは定期船で10分ちょっと。弟は島内観光付きの乗車券を用意してくれたらしく、ビジターセンターへ通されてから1台のミニバンが迎えにきてくれました。やがて星砂で有名な海岸を経て向かった先は、いわゆる竹富島の集落。そこには石垣島と違う風景が広がっていました。
島の南岸で車海老の養殖が行われている以外は、ほとんが観光業で成り立っているという竹富島。
以前は農耕に使われた水牛が、今は観光客を引く「水牛車」として活躍しています。島民の皆さんは昔ながらの町並みや文化を保存しようとする意識が非常に高く、数多くの伝統文化が継承されている文化遺産の島なのだそう。実際に集落の特徴ともいえる赤瓦、そして白砂の道は実に見事です。
この風景を眺めていてふと思い出したのが、福島県南会津郡下郷町にある「大内宿」です。南国と雪国の違いはあれど、どこか共通するかのような風情。どちらも実際に人が住みながら地域を守っていらっしゃる。むろん広告看板などは許されません。情緒ある竹富島の風景は次回にもう少し。