和食の店 び~だま

私たちが子供の頃の代表的な遊びと言えば、「パッタ」と「ビー玉」であります。パッタ(めんこ)は何となく今でもルールを憶えているのですが、ビー玉の遊び方に関してはほとんど忘れかけています。確か「おはじき」のアウトドア版だったような気がするのですが、最近はビー玉で遊んでいる子供たちの姿を見かけることもなくなりましたので、確かめようがありません。

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さて、今日は街ナカに勤める友人とのランチ。子供の頃を思い出させるような「び~だま」という和食料理店が選ばれました。広瀬通りの江陽グランドホテル東側交差点から本町方面へ入り、右側を少し歩くと「利久」があり、もう少し歩くと「ハミングバード」があり、そしてその隣りにお店を構えるのが「和食の店び~だま」。知ってはいましたが、お邪魔するのは初めて。

外に出されているお品書きを見る限りは、何となく少しお高めのお店という印象を持っていました。きっと私のような足軽が気軽に立ち寄るような茶屋ではなく、おそらく代官様クラスがゆっくりと団子でも召し上がる処なのだろうと。ところが友人はすでに何度か来ており、そのパフォーマンスは決して悪いものではないと言うのです。え?あなた、いつからお代官様に?

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「やっつけ仕事をやっつけよう!」というスローガンを元にお店選びをしている彼ですから、私もその眼力には全幅の信頼を寄せています。味噌汁のぬるいお店は絶対に選ばないという彼のポリシーは私もまったく同じ。味が云々以前に、食べる側の身になって仕事をすすめているお店が好きなわけです。「和食の店び~だま」。はたしてこちらはどうだったのでしょうか。

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1階にはカウンターとテーブル。カウンターにちょうど2名分の空きがあってそこに案内されましたが、2階は空いてますか?と彼。はい、どうぞ。2階へ上がると同じくカウンターとテーブル席。

ゆったりとした4名分のテーブル席に着こうとする彼。ええ?ここで大丈夫なの?大丈夫ですよ、空いているんですから。さすが代官様は違います。足軽とはまず度胸が違うわけです。

メニューを逆さにして見たところで、どうやら日替わりランチの840円がもっともリーズナブル。清水の舞台から踊り出すつもりで日替わりを2つ。彼いわく、先日の日替わりなどは天ぷらや刺身など、十分に満足できる内容だったとか。けっして「やっつけ」ではないと言うのです。

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欲を言えば、「イカポッポ焼」が主菜と考えるともう少し刺身を増やして欲しいなどとも思いましたが、すべてが手料理で用意される和食の出来栄えには十分に満足。もちろん味噌汁は熱々で、しかも食後用にお変わり自由のコーヒーもセットされます。

食事の内容だけを見ればパフォーマンスの良いお店は他にも探せそうですが、静かな2階のテーブル席に快く通してくれる心配りと、きっちりしたサービス全般の心地良さ。この総合力で納得です。

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おそらく昼食のニーズも様々なのでしょう。限られた時間内に急いで食べたいという場合には他に選択肢がありそうですが、今日のように資料を出しながら相手と話しをすすめる際には、あの2階の広いテーブル席が静かで実にありがたいわけです。内外装のセンスでは惜しいなぁと感じる部分もあったのですが、今後の進化に期待しながら次回の日替わりにも注目します。