スイフトスポーツ

新型スイフトスポーツ。納車されたわけではありません。先日にちょっとだけ試乗をさせていただいたのです。どんなものか乗ってみたいと思ったクルマは何年かぶりで、新車の試乗自体も久しぶりのことです。実は以前に新型スイフトにも試乗しており、その乗り味には良い意味で驚きました。さらに「スポーツ」と冠するこのクルマに、興味津々だったのであります。

この記事を最後までお読みになる皆さんは、多少でもクルマに興味のある方々だと思います。よって、新型スイフトスポーツの詳細をここで説明させていただくのは、まさに釈迦に説法。

DSC_0001

その昔は、スターレットやシャレード、シビックやカルタスなど、コンパクトカーでマニュアルトランスミッション車(MT車)を選ぶことは容易に出来ました。しかし今は違います。MT車はごく一部の営業車仕様か、あるいはスポーツ系車種の一部、という状況になってしまったのです。

是が非でもMT車!MT車じゃなきゃイヤだ!とダダをこねるつもりはありませんが、私の場合には過去を振り返っても、そして現在も、MT車は飽きずに楽しく乗ってきていることが分かります。

現在のクルマをすぐに乗り替えるつもりはありませんが、今回のスイフトスポーツのようにMT車の試乗車というのは実に稀なことなので、ついつい実車を見に足を運んでしまうわけです。

DSC_0010

これまで乗ってきたクルマの最大排気量は2,200cc、最小排気量は1,200ccで、平均排気量を計算してみたところ、1,708ccとなるようです。さすがに平均全長や平均重量を調べる気力はありませんが、これまではさほどコンパクトなクルマばかりを選んでこなかったということが分かります。

もちろん、その年代での生活環境や価値観、さらに物欲で選んできたわけですが、これまでの選択がすべて正解だったかというと、残念ながらそうは言えないようです。

「隣の車が小さく見えま~す」と、私たちの見栄をくすぐる昔のテレビCMがありましたが、確かに以前に比べればクルマはどんどん大きくなる一方。当時のカローラにしてもサニーにしても、はたまたVW社のゴルフ(Ⅰ・Ⅱ)にしても、現代のクルマと比べればコンパクトカーと言える大きさでした。我々の身体が大きくなったわけではなく、腹周りが少し太くなっただけなのに。

DSC_0011

CVT全盛の国産コンパクトのなかで、スイフトはマツダのデミオと並んでMT車を有する貴重な車種の一つです。さらにこのスイフトスポーツは、クルマ好きをも唸らせる1台。ワクワクしつつ終始ニヤニヤしながらの試乗を無事に終えたわけですが、実際にこのクルマを所有することを考えると、17インチの足とハイオク仕様が、今の私にとっては少し大袈裟に感じるのでした。

通勤プラス土日の使用程度であれば有力な選択肢となりそうですが、私のように営業車としての用途には、1,200ccのスイフトで十分とさえ思えます。ただし小排気量となれば、もちろんCVTではなくMT車を選ぶことになりますので、「RS」というグレードが候補になるのでしょうか。

DSC_0004

国産車でまだ乗っていないメーカーは、富士、大発、そして鈴木。乗り替えはまだまだ先になりそうですが、クルマの興味はそうそう衰えることはありません。実は、スイフトスポーツを試乗した翌日に、ミライースにも乗ってみました。一昔前の軽自動車とは雲泥の差に思える完成度。

おそらく95パーセントほどが一人乗りで営業車用途の私には、軽自動車も選択肢の一つに入れても良いとさえ思えてきました。ただし軽自動車は意外に車高がネックで、立体駐車場に入る高さはアルトやミラなど一部に限られます。そのなかでミライースは車重の軽さも手伝ってか実に軽快。20分程度の街乗り試乗でも、平均燃費計は20kmを指します。うわ?マジでコレいいんじゃない?と意外に真剣。「隣の車が大きく見えま~す」と微笑みながら。