新型アクセラ試乗

木曜日の夜に、マツダの営業担当嬢から電話がありました。

夜分恐れ入りま~す!新型アクセラの試乗車が入りました~!

これはこれは。ご連絡をありがとうございます。しかし、このところは連日の雨降り。

念のためにお聞きしますが、新型アクセラは防水仕様ですね?

大丈夫で~す!防水で~す!

このノーテンキな声を聞くと乗りたくなるのですが、はたして時間は取れるでしょうか。

電話を切ってからさっそくクルマ好きの友人にメールをすると、行きましょう!と二つ返事。マジ?彼にとっても今回のアクセラは非常に興味深いらしく、是非とも乗ってみようとなったのです。

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そして、昨日の金曜日に友人と一緒にマツダのディーラーへ出向いたのですが、なんと営業担当嬢は本日お休みだと。ギャフン。私たちもいつ行きますとも伝えてなかったわけで、まさか連絡をしたその次の日に、のこのことやって来るとは思わなかったことでしょう。

気を取り直し、新型アクセラを試乗させていただきたい旨を申し出ると、代わりの営業担当氏がすぐにグレーマイカの1台を用意してくださったのです。

試乗車は、2リッターガソリンエンジンの最上級グレード。先日にアエルでも展示されていた、いわゆる「全部入り」のバージョンで、しかも雨降りでも大丈夫な防水仕様です。試乗は友人と私がそれぞれ15分程度。コースは特に指定されることもなく私たちに任されました。さて、肝心の乗り味は。

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全てにおいて、実に上質な乗り味が印象的でした。215/45R18の足とは思えないようなしなやかさと優れた静粛性。おそらく雨音で遮られたこともあってか、アイドリングのストップとエンジンスタートの音もほとんど判りませんし、回転を上げても少し遠くからエンジン音が聞こえてくる感じです。

もちろんブレーキ性能にも文句はなく、アラを探すほうが難しいほど。とは言え、昨日は初対面の営業担当氏でこちらにも少々遠慮があり、しかもごく短時間での試乗。さらには、友人と営業担当氏で少なくとも130kg以上の重量増です。また機会があれば、是非とも1人で試乗したいと思います。

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マツダは「人馬一体」という表現をよく使います。調べてみると、「乗馬において乗り手と馬が一つになったかのように、なだらかで巧みな連携が行われること」とあります。アルファ147のMTに乗る友人と、初代アクセラのMTに乗る私が、この日にあらためて気付いたこと。それは「人馬一体」を2ペダルのATで成し得るのは非常に困難であるという点。やはり1.5のMTか2.0のMTに乗りたい。

おそらくMTのシフトレバーは馬の手綱(たずな)であり、クラッチを踏む左足は馬の脇腹を蹴る足なのでしょう。さらに、クルマとの一体感は車両重量や前後左右のバランスにも影響されそうです。この2リッターは1310kgと決して重いクルマではありませんが、これがMTになればさらに30kgほど軽くなるはず。そうなれば、上質な乗り味に加えてクルマとの一体感がよりいっそう楽しめそう。私たちはそう感じてMTの試乗を待つわけですが、AT希望の方々には至福の1台となることでしょう。