新任のニャンコ先生

先週の祝日をからめて出かけた久々のドライブ旅行は二泊三日で952kmを走り切り、なんとか無事に帰還したのであります。初日は神奈川県の三浦海岸まで一気に走ったので少し疲れましたが、3日間とも雨に濡れることもなく過ごすことが出来たのは、実に幸運でした。

今回の旅は銀婚の記念も兼ね、新婚当時の25年前に暮らした横浜市内の街、そしてその7年後にビンゴ伯爵と初めて暮らした川崎市内の街を訪ねるのが目的でした。

当時も相当に古かった横浜市内のアパートが、未だにボロアパートのまま健在だったのは驚きで、その頃の思い出をよみがえらせながら巡る行程は、地味ななかにも味のある旅となったのであります。

その旅のダイジェスト版を少しだけ記事にしようと思ったのですが、その前にご紹介しなければならないことがあります。

我が家へ、あらたな家族が増えました。このたび新任のニャンコ先生が着任されたのです。「先生」とお呼びするにはまだ少しばかり小さすぎるのですが、いわゆる先生のタマゴ。

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天国へ旅立った前猫への悲しみが消えることもないまま、あらたなニャンコ先生を迎え入れるのは私たちにとって時間の問題となっていたのでしょう。二人が何も言わずとも、お互いにペットショップを覗いてみたり、インターネットで里子の情報を探してみたり、おそらく出会いのタイミングを模索していたように思います。そして、その出会いのタイミングは突然訪れたのです。

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どのような猫でも、どのような出会い方でも、一緒に暮らし始めれば可愛いに違いありませんが、できれば前猫と同様にロンゲの先生(長毛種)を探していた私たち。そこでインターネット上で目に留まったのが、宮城県内で長毛種の猫を育てているところでした。いわゆる「キャッテリー」と呼ばれるブリーダーで、宮城県内なら事前に直接会うことが出来るというわけです。

おそるおそる見学希望の電話を掛けてみたのが10月の後半。ちょうど今年の7月下旬に生まれた子猫のうちの1頭が、私たちを待っていてくれたようなのです。見学の申し出を快く受けてくださったそのキャッテリーを訪問したのが2日後。そこで出会った子猫の愛らしさに、私たちがイチコロだったのは言うまでもありません。久しぶりの子猫。将来のニャンコ先生です。

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このたびお世話になったのは、登米市にある「SILKTREE(シルクツリー)」というキャッテリー。

つまり、私たちが「beeta(ビータ)」と名付けた彼の出身地は、宮城県登米市なのであります。

同じ宮城県人であるばかりか、彼の生まれた実家や彼のパパやママ、そしてそのファミリーを大切に育てていらっしゃる家人の皆さんと直接にお会いできたのは、とても感慨深いのです。

生後3ヶ月もの間、母猫や兄弟たちと過ごしてからの譲渡というルールも、私たちに安心感を与えてくださるもので、さらに今回は旅行の計画もお話しして、その後の迎え入れというワガママも聞き入れてくださったのには感謝するばかり。すべて幸運な出会いなのかもしれません。

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私たちにとって偉大な前猫である「ビンゴ」から一文字をいただいた「ビータ」。長毛種でおとなしい人懐こい猫種だということだったのですが、そこはまだまだ子猫。スイッチが入ると「チョロ松」と呼びたくなるほど活発です。

昨日から我が家の一員となったチョロ松。さすがに昨夜は「借りてきた猫」状態でしたが、今夜あたりからはすでにすっかり慣れてきた態度です。

おそらく、はや1年ほどで立派な「ニャンコ先生」に成長するのでしょうが、彼をしっかり育てていくためには、私たちも健康であり続けなければなりません。彼の一生に寄り添うためにも。