「この夏に計画停電を実施しなくて済むよう、節電に対する国民運動を促進していく」。という政府の指針のもと、企業や各家庭において節電に対する取り組みがすでに行われています。
これはある意味、「言い付けを守らないでどんどん電気ばかり使っていると、電気を停めちゃうからね、いいのね?」ということです。いやいや、電気を停められては困ります。突然はもちろん、事前に予告されようが、できるなら停めないでいただきたいと思うのは当然です。
ウチでは、2年ほど前に電球を電球型蛍光灯に取り替えました。当時はまだLED電球がバカ高く、それに比べれば手頃だった電球型蛍光灯を7箇所ほど一気に交換したのです。すると翌月から目に見えて電気代は下がり、約1年間で元は取ったことになるようです。
そして今月、あまり点灯させないために残っていた5箇所も交換。これで一切の白熱電球は我が家から姿を消しました。さらにもっとも点灯頻度の高いリビングの3連球を1つ外して2連球に。照明器具で出来ることはここまで。あとはいかに点灯頻度を減らすかなのでしょう。
もちろん、思い切って「LED化」ということも考えましたが、照度の範囲や明るさ、そして何と言っても価格の点でもう一歩といった印象。電球型蛍光灯が切れたら考えることにしましょう。
朝に起きて、あるいは帰宅してすぐにスイッチを入れるものが、照明以外にはテレビです。考えてみると、特にテレビは視る視ないにかかわらず、まるで照明器具のように常に点灯してあり、テレビからの音も有って当然の生活に慣れています。これは反省すべきかもしれません。
そして、最大の難関は暑さ対策。こればっかりは天候に左右されますので何とも分かりませんが、昨年のような酷暑が今年も続くようでは厄介です。できるだけエアコンを使わないようにしたいところですが、ウチには高齢の猫がいるので、彼の体調管理を優先しそうです。
日本全体が節電に取り組む今、何も良くないことばかりではありません。何と言っても電気代が安くなるのです。無駄な電気の使用を減らし、それによって電力会社から届く請求書の額が下がるのであれば、実に悪くない話し。これは、企業にとってもまったく同じであります。
今やどこのスーパーマーケットも照明を落とし、トイレのエアータオルなども切られています。「節電にご協力を」という張り紙に対して、もちろん私たちは「はいはい」と同意していますが、はたしてその浮いた経費はどうなっているのでしょう。人ごとながら、少し気になるのです。
私たち一般家庭では、先月に少し電気代が浮いたから美味しいお肉でも買おうか、とスーパーマーケットへ足を運ぶわけですから、企業も浮いた経費を利益に取り込まず、「節電感謝フェア」などと銘打った割引セールで還元していただければ、意外にウケるのかもしれません。
先月の始めごろ、カミさんにある提案をしたことがありました。毎月11日は、電気もガスも水道も一切使わずに丸一日を過ごしてみよう。追悼と、感謝と、そして訓練の意味も込めて。そうしたところ、なんとテレビだけは除外してくれと。だめだこりゃ。