少し切ない道明寺餅の味

午前中に古い友人から電話があり、彼の自宅付近に朝から大勢の報道陣が詰めかけて大変なことになっているとのこと。今晩のトップニュースでも伝えられた、京都大学をカンニング受験した予備校生の件です。どうやら彼は友人の自宅から3軒ほど隣りに住んでいたらしく、それはもう大騒ぎだったと。夕方には、仙台中央警察署付近にも各テレビ局が詰めかけていたようです。

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政治や時事ネタに関しては、あまりブログで書くことをしませんが、今回のことは仙台が舞台の一つとなっていたこともあり、何となく考えさせられました。もちろん、カンニングというルール違反を犯した予備校生を擁護するつもりはありませんが、今回のことで、将来のある一人の未成年者をツブしてはならないと感じたのも事実であります。まったく幼稚なミスを犯してしまった彼を。

すべてにおいて足跡が付いてしまうデジタル社会を、未だに理解していない人はいないだろうと、最初にこの報道を聞いた時には愉快犯の仕業だろうと思っていたのです。そころが、ふたを開けてみたらなんと本気犯。その点がどうしても憎めないところで、まさに「罪を憎んで人を憎まず」です。

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まだ全貌が明らかになっていませんが、今回が一人だけの実行だとすれば、驚くのは彼のケータイ操作技術よりも、それを許した試験会場の監督状況です。しかし、大学側はもちろん、監督状況にまったく問題は無かったと言い張ります。彼だけが一方的に悪いんだと。それが大人社会なのです。

早稲田大学の合格も出ていたという彼。仮にルール違反を犯さなくとも合格していたかもしれないほどの優秀な頭脳の持ち主でしょう。それを是非とも将来に活かしてもらいたいと願うのです。

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子供の頃、男ばかりの三兄弟だった実家では毎年のように静まり返っていた3月3日ですが、大人になって結婚してからは少し意識できるようになりました。そして、個人的に桜餅と言えば道明寺餅。いつもより少しだけ切なくてしょっぱく感じたのは、彼の事が頭にあったからかもしれません。