ズボンプレッサー

決して折り目正しい人間を目指していたわけではないのですが、昔からなぜかズボンにきちんと折り目を付けるのが好きだったようで、中学の頃には、敷き布団の下にズボンを敷いて寝る、いわゆる「寝押し」の技を習得し、家族からよく笑われていたことを思い出すのであります。

やがて大人になり、初めて就職した会社の上司が身だしなみには厳しいお方ばかりで、靴の汚れやズボンの折り目、シャツのシワや半袖シャツ禁止令まで、いちいちうるさく言われたのですが、今思えば、社会人最初の環境としては心から感謝しなければならないでしょう。

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「寝押し」からグレードアップさせて購入して以来、個人的には常備品となっているズボンプレッサー。質の高いスーツなどは逆に生地を痛めることになると聞きますが、そのような服を持っていない私にはもはや必需品。しかし、やりすぎは禁物で、生地のテカりが早まってしまいます。ふだんは裾をつまむハンガーで逆さに吊るしておき、シワが目立ってきた時にプレスします。

さて、2台目となる現在愛用中のモノですが、先週末にプレスしようとしたところ、バキっと・・。あ・・やってもうた・・。これはヤバそう。上のプレス板を留めるフックが折れて壊れてしまいました。いや、正確には「壊した」と言うべきでしょう。少し斜めに力を入れたせいです。

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片方とはいえ、ここが壊れると下のプレス板と留めることができず、ズボンプレッサーの役割を果たせません。小さな部品ですが、おそらくもっともチカラがかかる部分。代わりに漬物石を乗せるわけにもいきませんので、とりあえずメーカーに確認しようと考えましたが、なにせ古い製品なので少し心配です。

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インターネットでメーカーのホームページから修理・部品カテゴリーへ。電話で東芝の仙台サービスセンターへ問い合せたところ、お取り寄せになりますが、該当の部品はご用意できますとの返答が。ブラヴォー!トーシバ!スバラシー!420円の部品一つだけで、愛機の命はまだまだ延びることになりそうです。

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この類の部品保有年数は知りませんが、今回のケースは軽く10年を超えた製品で、もちろん生産が中止されているモノ。ラッキーだったのかどうかは分かりませんが、本当に助かりました。

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私たちは製品それぞれの性能などを比較してメーカーや商品を選定しますが、使い慣れるうちにマヒしてくることも事実。しかし、今回のような不具合時で万全に救われると、そのメーカーに対する忠誠心が少し増すのであります。そう言えば、我が家では掃除機、テレビ、レコーダーなども東芝製品。今回のことで「TOSHIBA」への忠誠心は10ポイント加算であります。