仙台の初夏を祭り一色に彩る「仙台青葉まつり」。本日は「本まつり」と銘打って見どころ満載の一日となりました。午前中に所用があり、少し出遅れてしまったために、街へ着いた頃には武者行列の真っ只中。騎馬武者の先頭は、伊達家の十八代当主である伊達泰宗氏です。
高校時代に日本史は常に赤点だったことは別としても、こうして武者行列を見ていると少なからず歴史の浪漫を感じざるを得ません。約400年ほど前に、この東二番丁通り付近を実際に武者たちが闊歩したかもしれないと想像すると、言葉にしにくい不思議な感覚に包まれるのです。
そして、さらに運命のいたずらなのでしょうか。この「青葉まつり」の核とも言える「青葉神社」は伊達政宗公を神様として祀る神社として知られていますが、こちらの宮司が政宗公の家臣であった片倉小十郎の子孫、片倉家十六代当主である片倉重信氏だというのは実に驚きです。
昨年は雨天のために一番町アーケードに展示するのみだった多くの「山鉾」も、今年は無事に太陽の光を浴びて堂々と巡行していたようです。主に在仙企業のものですが、仙台市の山鉾（仙台観光コンベンション協会）には、ご存知、奥山仙台市長が「愛姫」のいでたちでご登場です。
今年は両日とも天候に恵まれたせいか、とても多くの人たちがこの青葉まつりを楽しんだようで、市民広場や勾当台公園の飲食エリアも非常に混雑していました。良い意味で官民共同で支えられているこの「青葉まつり」。明日から祭囃子が聞けなくなるのは少々寂しいような気もするのですが、この祭りのように仙台や宮城が賑やかに繁盛することを願うのであります。
