手打ち蕎麦 むらかみ

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白石市内にお店を構える県内でも話題の蕎麦のお店「手打ち蕎麦むらかみ」。昨日、所用のために白石まで出掛け、昼食にと考えていたお目当ての食堂がお休みだったために、急きょ以前から気になっていたこちらへお邪魔することに。少し迷いましたが何とかたどり着きました。

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ここ十年ぐらいでしょうか。昔ながらの伝統的な蕎麦店に加え、新鋭蕎麦とも言うべき独自路線を歩む蕎麦店がぽつぽつと現れ始めました。どちらかと言うと前者が蕎麦を中心とした食事処的な役割のお店なのに対して、後者は完全に蕎麦および付随する一品類だけを提供する専門店的な役回りです。

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もちろん昔ながらの蕎麦店でも美味しいところはたくさんあるのですが、どうしても話題になりがちなのは新鋭系のお店で、ここ「手打ち蕎麦むらかみ」もその中の一店と言えるのでしょう。

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おそらく独自に研究を重ねて生み出した逸品蕎麦を提供する新鋭蕎麦店は、新鋭だからと言って若い店主ということではありません。こちらのお店でも私たちを迎えてくださるのは、丁重で腰が低く、それでいて上品かつ柔らかな物腰のお母さん的な女将さんなのです。そして、この迎えられ方で、すでにこのお店に立ち寄ったことは正解だったと自ら答えが出るのであります。

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私は蕎麦通ではありませんので詳しくは分かりませんが、おそらく二八前後で配合されたと思われる蕎麦は、さらしなに近いと感じさせるほどの細切りですが、驚くほどコシがあるのです。そして角がしっかり立ったこの蕎麦を手繰り始めると、すぐに店主の腕に感服してしまいます。

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つけ汁が私にはほんの少し辛いと感じましたが、最後に少しとろみのある蕎麦湯でいただくと不思議とちょうど良いあんばいです。主役の蕎麦は竹で編んだ特製のざるに盛られ、薬味と汁器は陶器、そして塗り物で提供される蕎麦湯を味わって「せいろ」が700円ですから文句なしです。ちなみにこの日は大盛りをお願いしたのが正解で、やはり男子は大盛りが必須でしょうか。