古川で沖縄そば

今日は久々に一関市で仕事がありました。午後三時半の約束に向けて、行きはのんびり下道を行こうと国道4号線を北上。天気にも恵まれ、絶好のドライブ日和でした。

ずいぶん昔の話しですが、まだ東北自動車道が開通していなかった頃、毎年夏休みになると必ず母の実家があった「若柳町(現:栗原市)」に遊びに連れて行ってもらったものでした。

当時、父の運転する車(記憶では「キャロル」や「コルト1100」など)の後部座席にチョコンと乗り、ひたすら国道4号線をトコトコと何時間もかけて北上したのだろうと思います。若柳で待ち受ける祖父母の笑顔を楽しみにしながら・・。

今日運転しながらそんなことを回想し、そう言えば今はあまり見かけなくなった「ドライブイン」に立ち寄るのも子供だった私には大きな楽しみだったなぁ、などと想い出していたところ・・。

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4号線の古川を過ぎようというあたりで、このような大きな看板を目にしたのです。かなり遠くから目立つこの看板に、最初は製麺所かと思ったのですが、通り過ぎる時に確認してみたところ、どうやらお店の屋根にも「沖縄そば」と掲げられています。え?沖縄そば屋さん?

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一旦は通り過ぎたのですが、どうにも気になったので裏を回って戻ってしまいました。地元の方々はご存知なのでしょう。私もこの道を通るのはもちろん初めてではないのですが、まったく気が付きませんでした。普段は事前に何も情報の無いお店に飛び込むことはめったに無いのですが、約束の時間にも間に合いそうですので今日は思い切ってみました。

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店内の雰囲気は本当に沖縄にありそうなお店そのまんまです。メニューを見ても、沖縄そばはもちろん数々の沖縄料理が品揃えされているようで、おそらく食材の多くを現地から取り寄せているものと思われます。これは凄いです。このようなお店がここにあったとは。

いただいたのは「三枚肉そば」。酢の物と漬物、パイナップルジュースがついて750円。いくぶんラーメンに近い手打ちの平麺はもちもちつるつるで、かつおベースのさっぱりした出汁にもよく合っていますし、何と言ってもトロトロにやわらかい大きい三枚肉が文字通り三枚も入っていますので、食材の輸送費を考えれば十分に良心的な価格と言えるかもしれません。

また、沖縄の辛み調味料「コーレーグス」も添えられていましたが、これは唐辛子を泡盛に漬け込んだものなので、一滴のアルコールで顔が赤くなってしまう私はご遠慮申し上げました。

帰宅してから調べてみたところ、東北で最も古い老舗の沖縄料理店なのだそうです。そうだったのですか、恐れ入りました。相変わらず県内でもまだまだ知らないことだらけです。他にもいろいろと食べてみたい料理も多く、機会を作ってまた伺いたいと思ったのでした。