蕎麦屋の中華そば 更科分店

仕事においてはもっぱらスロースターター兼スローランナーを自負していますので、この新年も徐々に動き出そうと思っていたのですが、昨日は10時に角田で今日は9時半に塩釜と、幸か不幸か目論見に反して朝っぱらからあちらこちらと県内を走り回っているのであります。

そして本日、塩釜で仕事を終えた時にあることを思い出したのです。10年ほど前でしょうか、当時の先輩と少し仕事をご一緒させていただいた際、昼食は「中華そば」を軒並みやっつけてみようと作戦を立てたわけです。その塩釜在住の先輩は、仕事はもちろんですが趣味性にも非常に富んだお方で、塩釜の老舗中華そば屋さんの何軒かに私を連れて行ってくださいました。

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その時に学んだことが、「蕎麦屋の中華そばは美味しい!」ということです。そのことを急に思い出して、ここまで来たのなら久々に寄ってみようと伺ったのが塩竈市新浜町にある「更科分店」です。

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これ以上シンプルには出来ないほどのシンプルさです。チャーシューが2枚とメンマ、そしてネギだけという具合なのですが、なんと言っても蕎麦屋の中華そばのキモはそのスープです。

もちろん動物系でスープを取るのでしょうが、それに加わるのが鰹節なのでしょう。そのカツオ出汁が優しいコクと香りをかもし出し、何とも言えぬ美味しさと安らぎを与えてくれるのです。

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ちなみに、ここにお線香を立ててはいけませんし、ゴホンと言ったら龍角散でもありません。チェ・ホンマン氏が使うであろう大きさの耳かきほどの小さじが添えられた、ラーメン用の胡椒。

最初に見た時にはビックリしました。このタイプは他でもなかなか見られず実に面白いやり方だと思いますが、喜んで小さじ山盛りを入れてしまうとヤバいことになるので注意が必要です。

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さて、この中華そばは一杯450円で、これも優しい価格設定なのです。ガツンとコッテリ系のラーメンも食べて美味しいのですが、この歳になると食後に少し胃もたれする場合もあり。なぜかたまに味わいたくなる鰹節醤油系。蕎麦もいいのですが、蕎麦屋の中華そばも大吉です。

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地元に愛されて40年ほどだという「更科 分店」。分店と言うからには本店は?本店は北浜にあるようですが、私はお邪魔したことがありません。ところで、「蕎麦屋のカツ丼」という存在も気になるのですが、まったく気になる食べ物ばかりで困ります。