実家の父がまた一人旅をしてきたらしく、お土産をもらいました。ええっ?北海道ですか?
いや、なんでも1万円で3日間乗り放題というJRの切符があるらしく、なんとも欲張りな父は2泊3日で仙台から東京、そして弘前まで行ってきたそうで、これは弘前で買ったのだそうです。
いやいやこのような高級品を、まことにありがとうございます。天下の「花畑牧場」謹製です。なぜコレが弘前で売っていたのかは知りませんが、生キャラメルを買おうとしたところ日持ちの問題もあり、こちらを勧められたのだそうです。もちろん私は初めて口にすることになります。
花畑牧場の生キャラメルは以前にお土産でいただいた事があり、その美味しさ以上に驚いたのがお値段でしたが、この生キャラメルクリームも980円なのだそうで、明治屋などそっちのけ。
まぁいくら美味しいとはいえモノには限度があるわけで、貧乏性の私などは花畑牧場の商品を自家消費用に買うことは到底できないのですが、お土産としてはたいそう喜ばれるのでしょう。
今もなお「花畑牧場」は豪快な独自商法を続けているようですが、スーパーマーケットに昔から並んでいる庶民の味方「ソントン」も、私たちにとっては忘れることができない一品なのであります。
ソントンと言えば昔からピーナッツクリームですが、なんとキャラメルクリームもラインナップされているようで、たまたまヨークベニマルで売っていたので思わず手が伸びてしまいました。
さて、こちらソントンのキャラメルクリームは108円。非常に安心できる響きの良い価格ですが、適当な安物商品かと言うとさにあらず。ソントン社は昭和17年創業なのだそうです。
社名の由来は、戦前に日本国内でキリスト教の伝道を行っていたアメリカ人宣教師J.B.ソントン師からきているそうで、彼はピーナッツバターを作って教会を維持していたそうですが、第二次世界大戦が起こりソントン師がアメリカに帰国することになった為、 信徒の一人がソントン師に代わってこの事業を引き継ぎ、 昭和17年にピーナッツバターの製造を開始したとあります。
さっそくロールパンにつけて食べてみたところ、さすがに生乳や生クリームから作られた花畑チームに分があるのは間違いありません。コクや香りがソントンとはワンランク違うのですが、価格差を考えると当然と言えば当然です。しかし、これは好みもあるでしょうから、例えば子供たちにブラインドテストを試みた場合には、価格差ほど大きな差は出ないのかもしれません。
数年前から牛乳の消費が落ち込み、製造調整なども行われてバターが店頭から消える騒ぎも起こりました。花畑チームが、これは手作りだから高価なのだというのであれば、どこかの企業が生乳の消費拡大を狙ってこれらの製品を機械化で製造してはくださいませんでしょうか。
同品質の生キャラメルも生キャラメルクリームも、380円程度ならば即時購入に値すると思うのですが、さもなければ私はこの先も、ソントンと森永ミルクキャラメルで十分満足です。