ミルキーウェイのハンバーグ

私が子供の頃は、「ハンバーグ」などという食べ物はとても大袈裟なご馳走でした。たまに食卓に出るカタカナものと言えば「ライスカレー」か「ソーセージ」という時代でしたので、「ハンバーグ」は年に数回口に入るかどうか。それも、家庭内ではなく、運が良ければ外食の時にありつけるかどうかなのです。しかも、あこがれの「マルシンハンバーグ」を、なぜかウチの親はほとんど買う事をしませんでした。その理由は今も謎のまま、迷宮入りなのです。

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その反動なのかどうか、私はハンバーグ好き。今日は久しぶりに一人昼食を脱却し、同業の先輩と昼食を共にしました。仙台の老舗レストラン「ミルキーウェイ」。

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今でこそ東京資本の会社に収まってしまいましたが、「ミルキーウェイ」は元々仙台生まれ仙台育ちのファミリーレストランだったことは有名な話しで、私たちには今もなお身近な存在です。いったいどこが一号店だったのかは憶えていませんが、向山の入り口に位置する愛宕店などは結構昔からあったような気がしますし、長命ヶ丘店や西多賀店なども古参組でしょうか。

思い起こせば、ファミリーレストランと呼ばれる形態のお店が仙台でボチボチ現れ始めたのは、おそらくここ30~30年ぐらいでしょうか。大和町にあったステーキの「あさくま」、新寺の「すかいらーく」にはずいぶん通いました。新寺の「すかいらーく」はその後「ロイヤルホスト」に変わり、その少し先に「ガスト」も出来たのですが、いずれの店舗も今は無くなってしまいました。

その後「ジョイフル」や「サイゼリア」なども仙台市場に参入し、「ロイヤルホスト」や「ガスト」「ココス」や「まるまつ」なども含めて、今や店舗の統廃合は一段落しているように見えます。

外食産業の低迷が言われるなか、今もなお小さな子供達にとってファミリーレストランは楽しい夢の食卓なのかもしれません。私たちがデパートの大食堂でウキウキしたあの感覚です。日本の食文化の一つとも言えるファミリーレストラン。ハンバーグを食べたい子供達が安全で美味しいハンバーグをたんまり食べさせてもらえるよう、これからも頑張って欲しいものです。