書棚を整理していたところ、非常に懐かしく、私にとっては貴重なモノが出てまいりました。「キャメル」というタバコの広告史やブランドストーリーが書かれた36ページほどの冊子です。
この「キャメル」というブランドが「らくだ」のマークと共に誕生したのは1913年だそうで、アメリカンブランドのみならず、世界的に見ても非常に知られたブランドの一つと言えるのかもしれません。
おそらくこの冊子は10数年前に書かれたものだと思われます。ここ10年~20年でいっそう明らかになってきたタバコが私たちの身体に与える悪影響云々ということは別にしても、当時のメーカーがどのような広告戦略を駆使してこのブランドを育て上げたか、またそれがどうのように消費者に受け入れられて成功していったかが、非常に興味深く記載されているのです。
実際にこのブランドを愛した喫煙者が日本をはじめ世界中に存在したことは事実のようですし、1987年には「F1チームロータスホンダ」でイエローのキャメルカラーに包まれたマシンを中島悟氏が操りましたので、日本でのブランド露出も飛躍的にに高まった時期があったようです。
私にとっては、単なる一つのタバコの銘柄以上の意味を持つ「キャメル」。「ウインストン」や「セーラム」なども広めるために、無我夢中で働いた青春の良き思い出のブランドなのです。