3年ほど前でしょうか、川平の北環状線沿いに突如現れた「洋麺屋五右衛門」。お昼時に北環状線をクルマで走り抜けるとにんにくの香りが感じられる、戸建てのスパゲッティ店です。
オープンした時には「おっ?」と思いました。東京で仕事をしていた15~6年前、渋谷でたまに行っていたお店と同じ名前だったからですが、初めての訪問時に同じお店だと知ったのです。
大きな釜で麺を茹で上げて大きな竹ざるですくい上げるスタイル、そして箸でいただくスタイルも渋谷でいただいた時と同じで、当時のことを思い出してなんとなく懐かしく感じたのでした。
特に和風系のオリジナルスパゲッティが得意なこのお店は、基本的に何を食べても美味しいと思ったのですが、他店に比べて少し価格が高いと感じたのも事実です。確か単品で千円前後でしたがそれはランチでも変わらず、ここ仙台で渋谷と同じ価格ではたまらんなぁと少し足が遠のいていたわけですが、先日の夕方に久しぶりで食べに出掛けてみることにしたのです。
私たち日本人にとっては、「にんにくの効いた醤油バター味」と言われただけで食欲がそそりますが、その通りにどちらも非常に美味しくいただきました。特にこちらのお店で感心するのがレシピの完成度合いで、メニューの写真に比べて現物にがっかりさせられることはありません。価格的にも、夕食と考えてこのセット内容であれば、まずまず満足できるものかもしれません。
今や全国的にかなりの店舗数を有する「洋麺屋五右衛門」ですが、ここ川平の名称は仙台店ではなく仙台青葉店としており、これは将来的な仙台での複数出店を感じさせてしまうのです。しかし、仙台で「五右衛門」と「麺屋」とくれば、「五右衛門ラーメン」を思い出してしまいます。
ところで、仙台のスパゲッティ屋さんといえば思い浮かぶのが仙台駅の3階にお店を構える「トライアングル」で、おそらく少なくとも20年以上は営業を続けているのでないでしょうか。個人的には中央通りから路地を北に入って右側ビルの地下にあった「アルデンテ」というお店が大好きで、ここの代表的なメニューだった「明太子いかマヨネーズ」が絶品だったのですが、残念ながらいつの間にか閉店してしまいました。