クラブハリエのバームクーヘン

仙台も本格的な夏を迎え、今日も軽く30度を超す気温。家の中にいても外に出ても「暑い暑い」とつい口から出てしまうのですが、暑いと言うと余計に暑くなるような気も・・。痛みを飛ばす時のように「暑いの暑いの、飛んでけ~!」と言っても、いっこうに涼しくはならないのです。

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横浜に住む知人から「バームクーヘン」をいただきました。「バウムクーヘン」と呼ぶほうが本場ドイツ語に近い表記なのだそうですが、今回いただいた会社では「バームクーヘン」と表記。

このお菓子は製法が特殊なため普通のオーブンでは作れず、専用のオーブンが存在するとのことですが、このオーブンが開放型のため焼き職人は猛烈な熱さ(暑さ)との戦いなのでしょう。

しかし職人たちは、おそらくオーブンの前で「暑い暑い」などと音を上げるはずもなく、生地を少量ずつかけながら焼くことを繰り返し、幾重もの薄い層へと焼き上げることに集中するのです。

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滋賀県に本店を置く菓子店が作る「バームクーヘン」。明治5年の創業だそうですが、東名阪では非常に人気が高いというこのバームクーヘンの製造は、昭和26年からのようです。実は以前もお土産にいただいたことがあったのですが、今回はひと回り大きいもので、迫力も満点です。

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見た目には決して奇をてらったものではなく、まさに「バウムクーヘン」の王道を行く感じの姿カタチなのですが、口に入れてみるとしっとりとやわらかく、実に濃厚な美味しさなのであります。

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職人がオーブンの前で汗を拭きながら焼いている姿。ふだんはそのようなことを連想しないのですが、この暑さのなかでバームクーヘンをいただきながら、なぜだか想像してしまいました。

ところで、このバームクーヘンが入れられていた紙袋に書いてあった一言。「こないだの筋子は美味しかった~」。仙台朝市内の行きつけのお店で「塩鮭」と「筋子」を送って差し上げたことだと思うのですが、これはどう考えても、もっと筋子を送っておくれ、という意味なのでしょうね。