四半世紀以上前、仙台には個性的な喫茶店がいくつもありました。
というのは「カフェ・ソコ」のところでも申し上げたくだりですが、カフェソコ同様に当時から本気でコーヒーに取り組んでいた喫茶店のひとつが、このカフェプロコプだったように思います。
仙台駅前から五番丁通りを渡って南に進み、エンドーチェーン(現:イービーンズ)、プレイビルの前を通り、鉄道管理局(現:JR東日本)の角を右へ入ると北目町通り。そして通りをそのまま少し西へ進んだ右側の路面に、このカフェプロコプがありました。
他のお店に比べて少し小さめのカップで提供される深煎りのコーヒーを、陽射しがやわらかい道路に面した席で、ぼ~っと外を眺めながらいただくのが至福のひと時。しばらくご無沙汰すると何故か身体が欲するような感じの、くせになるコーヒーでした。
向いのJRをはじめ付近には会社も多く、また北目町通り先の宮城学院、はたまた東北学院に通う学生たちも含め、このカフェプロコプのファンはかなり多かったのではないでしょうか。
残念ながら青春の思い出に残る「北目町プロコプ」は静かに姿を消し、エスパルの3階にあった「エスパルプロコプ」もいつの間にか姿を消しましたが、総本山「本丸プロコプ」は今もなお、きっとこれからも健在であります。
第一生命タワービルの裏あたり。ブラザー軒向いの雑居ビル2階で、静かで控えめに営業を続けておられる「本丸プロコプ」。
お手軽な特急コーヒーもいいのですが、たまには本気のコーヒーを少しだけ重厚な雰囲気で、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょう。