息を吹き返した30年前のセイコーダイバーズ

ガラクタ整理で見つかった、いくつかの腕時計。すぐに主治医の元へ連れて行きたかったのですが、なかなか時間も取れず。ようやく先週末の金曜日に、5本をまとめて診察していただいたわけです。

こんにちは。ご無沙汰しております。今回はこれらを診ていただきたいのでお願いします。セイコーダイバーズは30年以上前のもの。その他は、おそらく25年前後かもしれません。いずれも電池切れですが、はたして電池交換で動くのかどうか。駄目だったら諦めますので、診ていただけますかね。

持ち込んだのは、ここ何年も私が勝手に自分の腕時計の主治医として信頼している宮城県庁2階のキタムラさん。普通はなかなか巡り合わない時計屋さんですが、きっかけは何だったのでしょうか。確かセイコーのパーペチュアルカレンダーの電池を交換していただいたことだったかもしれません。

腕時計の電池は様々なところで交換してもらえます。主に腕時計を販売している店頭などになるわけですが、その場で交換できる場合もあれば、いわゆる「メーカー送り」になるケースも。しかしその「メーカー送り」というのがクセモノで、その場で交換できる技術者がいなかったり、防水テストなどを行う特殊な検査装置を備えていなかったり。いずれの場合も「メーカー送り」で約1週間です。

しかしながら、それらのご丁寧なオファーはこちらの意にそぐわないケースも多々あるわけです。防水テストなどは不要で、とにかく電池を交換してもらえればいい。今すぐ動かしてもらえればいい。

ところが、ガンとしてこちらの望みを受けてもらえない時計店が多かったように思います。セイコーのパーペチュアルカレンダーの時もそうでした。いわゆる永久カレンダー機能を搭載したセイコーのクオーツは、いったん電池切れで止まるとカレンダーのセッティングをし直さなければなりません。それを店頭でできる人がいないので、例の「メーカー送り」の話しを持ち出されるというわけです。

しびれを切らし、ネットで調べて電話をかけたのがキタムラさんでした。セイコーのパーペチュアルカレンダーですが、電池交換をしていただけますか?あぁ、パーペチュアルカレンダーですね。ええ、カレンダーセッティングのマニュアルがありますから、大丈夫です。電池の交換はできますよ。

あれ以来、クオーツも機械式腕時計も何かあれば私はキタムラさん頼り。県庁内に構えるお店ですから、おそらく公務員共済会関係なのかもしれませんが、県庁職員さんの利用だけではもったいない。

▼ 婚約指輪の代わりにペアで揃えたセイコーダイバーズ。電池交換で見事に息を吹き返しました。

▼ 防水テストもへったくれもありません。キタムラさんちにそんな立派な装置はありませんから。

これ全部やるんですか?キタムラさんは私が持ち込んだ5本の腕時計を前に目を丸くされました。ええ、電池を入れたままだとマズいですよね?そうね~。電池だけ取り出しておいて保管するということでもいいんじゃないですか?そうですね。でもこの際、5本全部試したいんです。わかりました。

▼ 何この腕時計。おそらくハワイで購入したZOT WATCH。こちらも電池交換で復活。

▼ Web上で見つけたこの腕時計の唯一の情報がこちら。

For this installment of My First Grail Watch, we're talking with aBlogtoWatch's own Art Director Matt Smith-Johnson.

▼ 息を吹き返した TIMEX INDIGLO。インディグロナイトライトも見事に復活。

▼ ベルトの色からすると、これはカミさん用として購入したものかもしれません。

結局のところ、その場で息を吹き返したものは5本のうち3本。電池交換の料金は1本1,200円で合計3,600円なり。そして残念ながら残りの2本はその場で復活せず。ただしキタムラさんいわく。電池を入れた瞬間は少し動いたので、たまに刺激を与えながらしばらく置いておくと復活する場合もあるとのこと。それならこのまま入院させていただけますか?いいですよ。お預かりしておきます。

明らかに安時計マニアとも言えそうですが、モノには高い安いだけで語れないそれぞれのストーリーがあるもの。キタムラさんにそう申し上げたところ、笑顔でうんうんとうなずいておられました。

今回のことを見て、自分のセイコーダイバーズも電池交換をすると言い出したカミさん。うんうん。それは良いことだ。31年前にペアで購入したセイコーダイバーズには、ストーリーが満載だからね。

お便り

  1. タコ社長 より:

    南町通りの工藤さんが店をしまわれて引退なさったご様子、キタムラさんがお元気なようでなによりです。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      タコ社長さん、ご来店ありがとうございます。

      え! 工藤時計店さんがお店をやめられたのですか。実に残念です。
      タバコのショーケース奥に工藤さんが座られていた光景は、あの界隈の風物詩だったのですが・・。