味噌ラーメンとお風呂のツアー

最近あちこちから「ガス来たど~」という声が聞かれるようになったので、日々仙台市ガス局のホームページを確認しながら首を長~くしてキリンになっているのですが、残念ながらまだ願いは叶わず。それこそ「首を洗って待ってろ!」と言われそうですので、静かに待つことに。

石油ストーブで沸かしたお湯で顔を洗ったり食器を洗ったりすることに慣れてしまい、たとえガスが復旧しても、この生活を続ければ水やガスをかなり節約出来るはずと楽しみなのですが、喉元過ぎれば・・とならないように、今後も引き締めてかかることが大切なのかもしれません。

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ほぼ日常生活が戻りつつあるわけですが、「あの日」以来初めて食べるものや経験することが、なぜかとても新鮮でありがたく感じてしまうのは不思議な感覚です。今日も仕事がてらに計画を立てた味噌ラーメンとお風呂が、どちらもまるで初めて味わうような感動に包まれるのです。

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角田市にお店を構える「翔屋」。潰したひとカケの生ニンニクを入れていただく「直火コク味噌ラーメン」は、「疲労回復と滋養強壮に効果があります」と器の側面に書いてあるわけではありませんが、まるでその効用を信じたくなるような食後の満足感を感じてしまうのであります。

直火で熱く保たれた器は他店の「石焼ラーメン」のようにグツグツと加熱し続ける目的ではなく、どちらかと言えば冷めないように努めるという意味合いのようで、ラーメンとしては個人的にこの方法が好み。文字通りコクのあるスープが中太麺によく絡み、夢中で格闘するのです。

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実に久々の「翔屋」でチカラをいただいた後は白石へ。晴天の下、角田から白石へ続く山道を走っていると震災のことを忘れそうになるのですが、やはり道路のあちこちにその傷跡が見えます。すでに復旧が済んでいる道路や工事中の道路。ブルーシートで覆われた住宅の瓦屋根の被害も少なくなく、各地それぞれに被災のカタチがあるのだと感じさせられます。震災の影響で半面営業だった白石のお風呂でも今の私には十分。雲一つ無い宮城蔵王にも勇気づけられました。