確か10年ほど前に、テレビでこんな早口言葉を聞きました。
自称弱小マイケルジャクソン逆走で爆笑
これを続けて３回間違えずに言わないと、その場をクリア出来ないというものでした。
世界で最も有名な歌手のひとりであるマイケル・ジャクソン。彼の音楽人生はジャクソン兄弟からなるメンバーで結成された「ジャクソン５」というグループから始まったことはよく知られています。ここ十数年の迷走ぶりは別としても、ジャクソン５のメンバーの中でソロとして成功を収めたのも、今のところはこのマイケルが筆頭となっているようです。
その歌声はもちろん、一世を風靡した「ムーンウォーク」でおなじみのダンスパフォーマーとしても世界中のファンを魅了したのは記憶に新しいところで、音楽史上最も成功したエンターテイナーのひとりと言えるのかもしれません。
久しぶりにレコードを整理していたところ出てきた、ジャクソン５の「ＡＢＣ」というアルバム。モータウンレーベルから発売されたこのアルバムは1970年の発売で、マイケルは実に12歳ということになります。なるほど声変わりする前の可愛い彼の声が全編で響き渡っています。アルバムタイトルでもある「ＡＢＣ」というシングル曲は大ヒットを記録し、それ以降ジャクソン５の定番曲として世界中の人々に知られることになったようです。
さて、その12年後の1982年、24歳と立派な大人になられたマイケル様は、またまたとんでもない記録を打ち立てたのです。ソロとして活動中のこの年に発売された「Thriller」というアルバムが、全米、全英、日本でもダントツ１位を記録し、これまでのセールスは全世界でなんと１億枚を超え、これは世界最高売り上げ枚数のギネス記録だそうですからビックリです。
この「Thriller」という曲は確かに流行りました。ゾンビたちと繰り広げるダンスパフォーマンスも多くの人たちから絶賛され、当時はコントなどでもよくコピーされたりしていました。優れた楽曲に加え、マイケルのダンスはもちろん素晴らしいのですが、少々重そうなゾンビの衣装をまとったまま完璧なダンスをこなすゾンビダンサーズにも目を奪われるのです。
６月２６日 追記
彼の死は、世界中に衝撃と深い悲しみをもたらしました。非常に残念で言葉もありません。しかし、彼の類稀なる才能から生み出された優れた多くの作品は私たちに夢と感動を与え、そして、それらはこれからもこの世に永遠に残り続けるでしょう。
心から冥福をお祈りします。
