MIDNIGHT RUNNER 円道一成

約30年チョイ前、高校2年生の時に京都への修学旅行があったのですが、行動予定の中に夜間外出というプランもあったわけです。好きなメンバー同士で小チームを作り、あらかじめ行き先を提出して結果もレポートするというものでしたが、私たちは数人でライブハウスへと。

京都では有名な「磔磔(たくたく)」というライブハウスでしたが、ちょうどそこで行われていたライブに私たちは腰を抜かしたのです。当時「ブレイクダウン」というバンドがあり、運良くそのライブに当たったのですが、ボーカルの近藤房之助氏の声とギターに圧倒されたのを強く憶えています。

実は日本にもブルースマンが多いのですが、残念ながら多くの人に受け入れられるジャンルではないのか、未だになかなかメジャーな状況には成り得ないというところなのかもしれません。

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また少しずつレコードの整理をしているのですが、懐かしい和製ブルースマンを見つけました。ジャケットは、ものすごい雰囲気です。おそらくウィルソン・ピケットあたりを模倣したジャケットなのでしょうが、ご本人がニコリともせずに真顔なのがその真剣さを一層物語っているのであります。しかしこのおっさん、音はなかなかファンキーで、ソウルフルな歌声を披露してくれるのです。

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当時「ISSEI ENDOH」として登場した「円道一成」というお方で、実は今でもいろいろな方面でご活躍されているようですが、このレコードアルバムがリリースされた1982年はこんな感じです。

こってりのブルースというよりも、ソウル、あるいはR&Bといった感じかもしれませんが、考えてみればメジャーな日本人のアーティストでも、昔にブルースをやってきた人は多いようです。

メジャーではないながらも、シブい和製ブルースマンは他にもいるのです。また昔のレコードをほっくりかえしながら少しずつご紹介したいと思います。陰ながら敬意を表する意味でも。