明治43年創業【和風レストランまるまつ】の絶対お得ランチ

一人で外勤中の場合は、お昼ご飯をゆっくり食べることがほとんどありません。コンビニに立ち寄ってサンドイッチやおにぎりをクルマの中で食べてみたり、あるいは半田屋で黙々と箸をすすめたり。

要は、ファミレスなどで4人掛け用のテーブルを一人占領するのが申し訳なく感じてしまい、一方でお一人様歓迎用のカウンターを用意する牛丼店などでは、食べたらさっさと帰るのが場の雰囲気。

そのような日々のなか、先日に久しぶりで一人ファミレスに入りました。和風レストランまるまつ。モバイル端末で少しの作業があったことと、時刻が11時半と昼ピークの前だったからであります。

実に久しぶりのまるまつ。こうも久しぶりだと、行くたびにメニューが変わっているわけですが、今回のランチメニューは「絶対お得ランチ」だと。お~。そうですか。とは言え、大盛り系でお得感をアピールされても私には無理。それほどの量を食べられないからです。うわわぁ。どうすっかな~。

最近の腹具合からすれば「すし&ミニそばランチ」がちょうどよい感じですが、「まぐろメンチかつランチ」は以前からラインナップされていた美味しい一品。うわわぁ。まいったなぁ。迷うわこれ。

絶対お得な498円メニューの二者択一で迷っていたはずなのに、おそらく冷静さを失ったのかもしれません。結局のところ注文したのは、大幅に予算を上げて挑んでみた「すし天ざるランチ」698円。

コンビニのおにぎりよりも固く圧縮された「すし」はご愛嬌ですが、ファミレスで揚げたての天ぷらを味わえるのは嬉しいところです。気のせいか、そばも以前の印象よりシャキッとして美味しくなったように感じるまるまつの「すし天ざるランチ」。これで698円なら納得するべきかもしれません。

そば屋として創業したのは、明治43年(1910年)。当時日本では、貧しさから脱却しようと、米国や中南米へ渡る移民が増えていた。創業者は、現会長井上修一氏の祖父・政人氏。岩手県衣川村生まれの政人氏も10代でブラジルに渡ろうと、取りあえず仙台に出る。渡航費を稼ぐため、そば屋でアルバイトを始めた。その店で見初めた従業員女性との結婚が転機になる。21歳で独立し、南町十五番地(現在の南町通)でそば屋を始めた。 隣にあった銭湯の二階の丸窓から店のほうを眺めると、松の木が見えたので「丸松そば店」と名付けたといわれる。

まるまつホームページ 企業情報 沿革より

仙台の老舗が少しずつ姿を消していくなかで、なんと100年を超えて本業を続けているまるまつ。

仙台空港の3階に用意されるレストラン街の東側で「そば処丸松」と「寿松庵」をもってお客を挟み撃ちにする位置取りは豪快そのものですが、それほど地元にとっては馴染みのあるお店と言えそう。

和風レストランとは言え、実際には和洋折衷のメニューを用意するまるまつ。お昼はもとより、夜もご年配やご高齢者ご家族の姿が多いのは、このお店の存在意義を示す一つの証なのかもしれません。