すっとこどっこいオヤジのあっぺとっぺなクルマ遍歴 その3

すっとこどっこいオヤジのあっぺとっぺなクルマ遍歴第三弾。いすゞ、トヨタ、ホンダ、フォルクスワーゲン、日本フォード(マツダ)、日産ときて次は7台目。いよいよ中盤に差し掛かかります。

あっぺとっぺなクルマ遍歴 その3

VWゴルフあたりで輸入車道に入るのかと思いきや、さにあらず。おそらく今でもそうですが、大道具にしても小道具にしても、国内メーカーか外国メーカーかを意識することはあまりなく、結局はその物品が自分にとって価値あるものなのか、その価格に見合うものなのかどうかで決めたようです。

※ ほとんどの画像はウィキペディアから拝借しています。

オペル ヴィータ GLS 16V

1996年にプリメーラを下取りに新車で購入。グレードはベーシックなGLSで、DOHCガソリンエンジン1.4Lの4速ATで5ドアハッチバック。色はまたまた。ゴルフ同様に左ハンドルを選びました。

この年に転職をして仕事で自家用車を使うようになったわけですが、プリメーラの燃費が少し気になり始めたのです。やっぱす、もうちょっと小さくて燃費が良い気の利いたクルマはないものかなぁ。

▼ オペル ヴィータ ウィキペディアより

連絡を取ったのは、VWゴルフの時に担当してくださった営業マン氏。当時はヤナセでオペルを輸入販売していたのであります。今ではほとんど目にしなくなってしまったオペル車。比較的リーズナブルで、同社のベクトラやアストラのハッチバックやワゴンとも意外に人気があったように思います。

ヴィータを選んだのは、おそらくそのコンパクトさが魅力だったのでしょう。また価格も輸入車にしては実に求めやすい戦略的な値付けで、国産車の1.5L~1.8L車とあまり変わらなかったはずです。

 思い出 

時を同じくして輸入されていたローバー。内装がシャレオツだったローバー114にも食指が動いたのですが、当時としては各種安全装備が標準で装備されていた理由からヴィータを選んだのでしょう。

そしてほぼ期待通り、コンパクトで取り回しの良いボディに過不足ないエンジンとブレーキ。ところがどっこい。ちょうど保証期間が過ぎた2年を経過したある日のこと。走っていて突然エンジンルームから白煙(蒸気)がモクモクと立ち上がりました。そうかこれは蒸気自動車だったのかってコラ!

とりあえず休ませて応急処置を施し、ゆっくりと自走させてヤナセへと持ち込んだわけですが、原因はラジエーターホースにヒビが入ったためとのこと。そんなんアリ?しかも残念ながら保証期間を過ぎてますねとのことで全額自費修理。とほほ。幸いにもさほどの修理代は掛からなかったのですが、2年でラジエーターホースにヒビが入るオペル車への信頼は見事に失墜。さぁて、次いってみよー。

ホンダ アコードワゴン Vi

ヴィータをカミさんに譲り、1998年に新車で購入。いわゆるアコードUSワゴンと呼ばれた米国製モデルではなく、国産のアコードワゴンで色は。グレードはViで2.3Lガソリンエンジンの4速AT。

▼ ホンダ アコードワゴン ウィキペディアより

プリメーラでは燃費が悪いからといってコンパクト車に乗り換えたはずですが、舌の根も乾かぬうちに、この期に及んで4m70cmを超える全長と2.3Lの排気量が、はたして必要だったのでしょうか。

これがまさに、すっとこどっこいであっぺとっぺの王道であります。正直なところ、なぜアコードワゴンにしたのかは憶えておらず、とにかく信頼が置けないオペルと早く手を切りたかったようです。

 思い出 

人生で2台目のホンダ車。ここで初めて過去に経験したメーカーが重複したわけです。もちろん排気量相応のチカラはあったはずですが、それなりに大きくて重いボディも相まって、運転して楽しいクルマではなかったように思います。よって、クルマの本質的な印象はあまり記憶に残っておらず、歩道に乗り上げていたクルマをバックさせて街路樹で後部バンパーを凹ませた記憶だけが鮮明です。

シトロエン クサラ SX

2000年にアコードワゴンを下取りに新車で購入。グレードはベーシックなSX。1.8Lガソリンエンジンの5ドアハッチバックで4速AT。ショールームに飾ってあった現物車で、色はグリーンでした。

まったく油断も隙もありませんし、実にあっぺとっぺな選択です。クルマ好きの友人が乗っていたシトロエンZXブレークの乗り味とそのシートに一瞬で惚れ込んでしまい、ディーラーを紹介してもらって購入した一品。クサラはZXの後継車種でしたが、シートはZXと同様に極上な仕様だったのです。

▼ シトロエン クサラ ウィキペディアより

どちらかと言えば個性的だったフランス車。それ以前にも、自動車保険を依頼していた保険屋さんが乗っておられたプジョー205GTIや、独特のスタイルと機構を備えていたシトロエンBXなどに興味を抱いたことがありました。そして友人がZXを購入したことで、一気に身近な存在となったわけです。

▼ なんと!唯一見つかった我がクサラのアナログ写真

私が購入したのは、いわゆる初代クサラ。その端正なマスクは、派手な顔つきのクルマが氾濫する現代においては未だに好みのタイプ。こうしてみるとこのグリーンもなかなか悪くなかったようです。

▼ そして唯一見つかったデジタル写真「クサラのおしり」

 思い出 

これまで乗ったクルマのなかでは、もっともトータルバランスに優れたクルマだったのかもしれません。このクルマはシトロエン独自の油圧系サスペンションではありませんでしたが、クルマの乗り味というものは、サスペンションのみならずクルマの重量そしてタイヤやその空気圧、さらにはシートの出来栄えといった総合的な組み合わせで決まるものだと教えられたような気がするわけです。

1.8Lの排気量で車重は1,100kg台と、意外に軽く造られていたクサラ。もちろんフロントも重くはなく、動力性能も回頭性も制動力もちょうどよいあんばい。時速70km付近まで達しないと4速に変わらなかったオートマチックも、逆にそのせいで街ナカではエンジンブレーキを効かせてキビキビ走れるのです。決して目立つスタイルではないけれど、近寄ってよく見ればなかなかのナイスバディ。

タイヤの空気圧を常に気にするようになったのは、シトロエンに乗り始めてからのことです。要はメーカーが意図した乗り味は、タイヤの指定空気圧を含めてのこと。あぁ、愛しのクサラ。間違いなくマイベストの1台で、本来は長く乗るつもりでした。目の前にエグザンティア嬢が現れなければ。

お便り

  1. 名無しの権兵衛 より:

    我が家も夫婦で9月初めに台湾に行く事にしました、その内情報を教えてください。塩竈 今井。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      塩竈 今井さん、ご来店ありがとうございます。

      いいですね~台湾! 9月だとまだまだ暑いかもしれませんね。
      逆に私などは台湾初心者ですから、帰国されましたら旅のお話しを是非ともお聞かせください。