初めての台湾旅行で感じたこと その1

昨年の11月に経験した台湾旅行。実に久しぶりの海外旅行で、しかも私自身は初めてのアジア旅行。3泊4日という決して長くはない旅程のなかで、様々な興味深いことを感じて帰ってまいりました。

全体的には、旅先として非常に良い印象を持った台湾。その要因、そして旅行前にイメージ通りだったものや、そうではなかったもの等々。自分自身も忘れてしまう前に書き記しておこうと思います。

さほど南国感を感じなかった台湾

これは意外だったのですが、今回の台湾旅行で訪れた場所(桃園、台北、九份)に限っては、これまでイメージしていた「南国」の雰囲気は感じられませんでした。地図を見ると明らかに南国で、緯度も宮古島とほぼ同じ。にもかかわらず沖縄のような南国感を感じなかったのは、青い海やサンゴ礁を見られなかったからなのかもしれません。台湾の中南部にはビーチリゾートもあるようですが、少なくとも今回のように台北近郊が目的地なら水着や浮き輪などを用意する必要は無いということです。

しかしながら気温は11月中旬でも連日の25℃超えで、日中はTシャツでも十分に過ごせたことを考えれば、やはり台湾は南国。むしろ夏の台湾は厳しい暑さに悩まされることになるのかもしれません。

台湾の物価はおおむね日本と同等かも

こればかりは為替のレートにもよりますが、平均してNT1元が3.5円と考えれば、総じて日本の物価とさほど大きくは変わらないという印象です。ただし、もちろん安いと感じるものもありました。

プリペイドSIMカードが安い

以前にも記事にしましたが、データ量無制限の「デイ型プリペイドSIMカード5日間」がNT300元(約千円)とは非常に安く感じて助かりました。ちなみに、下の画像は仙台空港のプリペイドSIM。

私たちの帰国便に搭乗されていた台湾からの観光客のなかで、何人かはこのプリペイドSIM自動販売機の前に集まっておられましたが、おそらくは自国との価格の差にがく然とされたことでしょう。

格安SIMが幅広く流通してきた昨今を考えれば、これは旅行者向けの鬼価格と言わざるを得ません。インバウンドを口で期待する前に、旅行者が喜ぶ具体的な環境整備に取り組むべきかもしれません。

便利な悠遊カードと低運賃の台北MRT

これも記事にしたことですが、日本の都市圏に比べれば電車の運賃が非常に安く、便利な悠遊カードを使えばさらに2割引きとなる大盤振る舞い。当初は面倒そうだなぁとイメージしていた電車での移動も、乗車券を買わずに済むことがこれほど楽チンなことだとは思いもよらなかったわけです。さらに、猫空のゴンドラや台北動物園、桃園空港までのリムジンバスにも使えた悠遊カードに感謝です。

ちなみにEasy Wallet というアプリで自分の悠遊カードを登録すれば、残高や履歴などが確認可能。

▼ 私の悠遊カードの残高はNT79元。使用履歴は直近の3ヶ月まで確認できるようです。

▼ 猫空ゴンドラが片道NT100元で、台北動物園はNT60元だったことがわかります。

▼ 台北MRTはほとんどがNT16元の区間。台北駅から桃園空港までのバスはNT125元でした。

▼ これはチャージした金額と使った金額の合計。

台北はタクシーも低運賃

台北MRTの安い運賃には及びませんが、初乗りがNT70元でその後はNT5元加算のタクシーも、日本に比べればとても安く感じました。おそらく台北市内のちょっとした移動であれば、日本円で千円を超えることはまずないだろうと思われます。今回はさほど利用する機会がありませんでしたが、その日の天候や体調によっては旅行者の強い味方となりそうです。ただし、日本語も英語も通じません。観光名所以外の行き先は、タクシーの車載ナビで確認してもらってから乗車するようにしましょう。

夜市や食堂は安くレストランは日本と同等

外食文化が日本と少し異なる台湾では、夜市などの屋台はもちろん街ナカの食堂で食べる分には非常に安くあがります。しかしながら、それ以上のお店ではおおむね日本と同等の価格に感じました。

では、「それ以上」のお店とはどういったお店なのでしょう。台湾初心者の私にこの定義はわかりませんでしたが、ちなみに「大戸屋」は台湾では決して安くないレストランの部類に入るようです。

▼ 台北駅2階の大戸屋で食べた「炭火焼き鶏の親子ご飯」。NT270元&サービス料10%。

そうです。いわゆる「それ以上」のお店では10%のサービス料が加算されるわけです。日本でも一定以上のレストランやホテルなどではサービス料を請求されるのと同様に、台湾でも屋台や食堂以外のレストランでは10%が上乗せされ、総支払額はさほど安くないと覚悟しておくべきかもしれません。

その他、ホテルの料金なども日本とは大きく変わらない印象で、今回の旅行で経験したことに限って言えば、台湾の物価はおおむね日本と同等に感じたわけです。しかしながら私たち旅行者にとってみれば、タイガーエア台湾で渡航費用が下がり、便利で快適に過ごすためのSIMカードと悠遊カードが安く用意されている環境は非常に魅力的。これだけでも台湾を旅行先に選ぶ理由になりそうです。

次回は食べ物や接客サービス、そして心配だったトイレ事情などについて記してみようと思います。

お便り

  1. 台北ガイド より:

    VISIT JAPAN!!
    な~んて日本にいっぱい外国人観光客を呼ぼう!なんて政府がキャンペーンをしていますが、Wi-Fi事情の実態は1.2GBで3,500円なんてとんでもない金額で、裕福な欧米人でも高く感じると思いますし、ましてアジア人からみたら馬鹿なの?って金額だと思います。実際成田でWi-Fiを借りようと金額を聞いていたアジア人があまりの高さに無理!っていう顔してました。
    日本人でも海外に言って1.2GBで3,500円なんて金額ではちょっと高くで借りれないですね。携帯会社さん何とかしてほしいですね。アメリカに投資するお金はたっぷりあるのに。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      台北ガイドさん、ご来店ありがとうございます。

      まったくおっしゃる通りだと思います。
      訪日旅行客の平均滞在日数はわかりませんが、おそらく個人旅行者とビジネス旅行者では違うはず。
      ビジネス旅行者は経費で精算できるとしても、個人旅行者に30日間で3,500円~というのは的外れですね。
      もちろん出来ることと出来ないことはあるのでしょうが、旅行先の玄関口でこうもぼったくられると先が思いやられます。
      今回の台湾旅行では、ぼったくられ感をまったく感じられなかったのも良い印象につながりました。
      良いと思われる実現可能なことはどんどん見習うべきですね。