(前回からつづく・・)「民宿まるよし」がある通り沿いに「ヘアサロンヤング」という床屋さんがありますから、その角を入ってすぐのところです。フナウサギバナタで出会った貝の小部屋のオーナーは、ご自宅兼お店の場所を私たちにそう教えてくださいました。
ちなみに、今回の足となった「ハイゼットカーゴ」はナビ無しの仕様。今やナビゲーションが付いていないレンタカーは珍しいと言えそうですが、どちらにせよスマホでグーグルマップのナビ機能を使うつもりでいた私たち。予約の際にナビのことを聞きも聞かれもしなかったのであります。
軽自動車でも路駐するには狭い道路。と思いながらご自宅兼お店の敷地を覗くと、さきほどのラパンが奥に置かれ、その前に1台のスペースが空けられています。もしかしたら、いらっしゃるかと思って。オーナーが出てこられ、笑顔で私たちを迎えてくださいました。どうぞどうぞ。さぁ上がって。
54歳でサラリーマンを辞められ、その後の準備期間を経て伊良部島へ移住されてから11年目だとおっしゃるオーナー。その作品は、目を疑うばかりに緻密で実に美しいものばかりです。小さなアクセサリーから大きなランプシェードまで、手に職がなく口だけで生きてきた私には想像もつきません。
材料となる貝殻の調達から裁断、研磨、そして制作まで、特にランプシェード類は完成するまでに優に数ヶ月ほど掛かるとか。それらはもちろん販売されているわけですが、売れて欲しいような売れて欲しくないような、とオーナーは微妙な苦笑い。なんだかとても羨ましい生き方に思えるのでした。
また来年にお邪魔してみよう。心の中でそう思いつつ「貝の小部屋」を後にし、向かった先はお昼ご飯。すでに時刻は14時を回っていましたが、佐良浜港でいただいた刺身が腹持ちを維持させていたようです。さて、伊良部島でいくつかの食事処から絶対に外せなかったのはここ、渡口の浜食堂。
▼ 「冷し物一切」が泣かせます。今回の旅で二人の流行語大賞になりました。
▼ むむむ?ちょっとだけ値上げしたようです。それでも「そば小」は400円。
▼ このテラス席だけで、もう三ツ星。至福の時間を過ごすことができます。
▼ 最初に来た時に目を疑った三菱サイダー。このお店では定番商品のようです。三ツ星サイダー。
▼ そば小。決して量が少ないわけではなく、普通に普通盛り。肉の分厚さで三ツ星。
▼ やさいのてんぷら。もちろん沖縄系のてんぷらで、いわゆるフリッターです。
▼ ゲンマイ。これがゲンマイ。これもここで初めて出会った食べ物(飲み物?)です。
▼ もち粉で作られるほんのり甘くてトロトロの一品。伊良部島のカロリーメイトなのでしょう。
三菱サイダー、そば(小)、てんぷら、ゲンマイ。これこそが、渡口の浜食堂のフルコース。
文字通り、渡口の浜のビーチサイドに佇むこの小さな食堂は、そのロケーションといいその雰囲気といい、もちろんその味といい、なぜか私を虜にさせます。初めて弟に伊良部島へ連れてきてもらって以来、この食堂は私にとってこの島の象徴であり、旅がもたらす緊張感を解きほぐす場所なのです。
▼ 伊良部よ、さようなら。また来年にお邪魔します。
▼ 砂山を登って下ると現れる砂山ビーチ。行きも帰りも少し疲れます。
▼ 砂山ビーチへの入口付近に佇むスナヤマカフェ。少し休憩していきましょうか。
▼ 店内の冷房が効きすぎて寒く、オヤジたちは外のテラスでいただくことに。
▼ これこれ。この外のぬる~い感じが、冷し物一切を美味しく感じさせるわけです。
少しだけ後ろ髪を引かれつつ伊良部島から宮古島へと戻り、砂山ビーチ近辺で喉の渇きを潤しながら晩ご飯を考えます。どうする?ぜんぜんお腹空いてないよねぇ。初日にマックスバリュで買い込んだ金ちゃんヌードルにするか、それともダイエットも兼ねて晩飯抜きにするか。さぁ、どっち?
▼ A&W 宮古下里通り
いったん宿へ戻り、それから繁華街へ繰り出して向かった先は「A&W」。軽くハンバーガーでも。
▼ おかわり自由のルートビア。サロンパス風味ソーダ飲料です。
▼ チリチーズカーリーフライ。高カロリーそうなじゃがいもフライ。でも美味しい!
▼ モッツァバーガー。
▼ いったんアゴを外してからでないと、お口の中には入りません。
軽くハンバーガーでも、とは言えないほどのボリューム感で、ダイエット案は幻となりました。サロンパス風味が特徴の「ルートビア」が友人にとって大丈夫かどうか、初日にマックスバリュで購入して試しておいたわけですが、さすがは百戦錬磨の彼。まったくもって問題なく、むしろ美味しいと。
実に心強い限りです。